呼吸機能検査室
Respiratory

呼吸機能検査は、肺など呼吸器の病気の有無を調べる検査です。また、手術中及び術後の管理を目的として行われる手術前検査のひとつでもあります。

当院で行っている呼吸機能検査には、以下のようなものがあります。それぞれの項目を、組み合わせて検査を行っています。

  1. 肺活量VC:空気をゆっくり最大に吸ったり吐いたりして、肺に出入りする空気の量を測定します。通常ℓや㎖で表されますが、性別・年齢・身長から割り出される予測値(基準値)の80%以上が正常とされます。
  2. 努力性肺活量FVC:空気を胸いっぱいに吸い込んだところから、勢いよく最後まで吐き出した時の量です。COPDなどの病気の指標となる1秒率が得られ、70%以上が正常とされます。
  3. 肺拡散能DLco:空気中の酸素がスムーズに体内に取り込まれているかを調べる検査です。24時間前から禁煙をする必要があります。

ほかにも、詳しい検査として可逆性検査など行っています。どの検査もノーズクリップをし、マウスピースをくわえ、口で呼吸をします。患者さまの協力によって正しいデータが得られます。

睡眠検査

当院で行っている睡眠検査は睡眠時無呼吸症候群の診断・精査を目的として、以下の2種類の検査を行っています。

  1. 簡易終夜睡眠検査:患者さまに測定機器を貸し出し、自宅で就寝前に装着していただきます。2日連続で来院し、一日目は装着方法の説明、二日目は返却になります。鼻カニューレで呼吸の状態、指先で酸素飽和度の変化を記録します。
  2. 精密終夜睡眠検査:入院して行う検査です。鼻呼吸の状態だけでなく、脳波・胸の動き・酸素飽和度など多くのセンサーをつけて行います。

尿素呼気試験

尿素呼気試験は、尿素服用前後の呼気中の二酸化炭素の変化から、胃潰瘍等の原因とされるピロリ菌の有無を調べる検査です。空腹・禁煙にて検査をすることが原則です。
また、除菌後の検査は、除菌終了後4週間以上経過していれば、検査可能です。

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