採血した血液の他、尿・喀痰・便などが『検体』に含まれます。
これらを使用し様々な体内の成分を調べます。
検査の目的によって血液が固まらないような薬が入ったものを含めた数種類の採血管を用います。
検体検査とは
血液検査
- 何本も採血されましたが、貧血にはなりませんか?
- 体内に流れる血液量は、体重の約8%です。
例えば体重60kgの方では約4.8Lの血液量になります。
採血量は検査の数や項目によって異なりますが、10ml採血した場合は、全血液量の約0.2%に相当しますので貧血になることはありません。
- 血液検査からは、どんな事が分かりますか?
- 血液中の様々な成分を検査し、体の状態を調べます。
『赤血球』『白血球』『電解質』『酵素』『蛋白』『糖』『脂質』など数百種類の検査項目があります。
健康診断などで表示される数字データがこれらを表しています。
尿検査
- 尿検査からは、どんな事が分かりますか?
- 尿は、全身を巡る血液が腎臓でろ過されて作られます。そのため腎臓・膀胱だけでなく体の様々な情報をたくさん含んでいます。また、痛みを伴わず簡単に採取できるのでスクリーニング検査や健康診断などで幅広く用いられています。
- 尿を採取するとき、注意点はありますか?
- 尿道付近の皮膚に付いているゴミや細菌の混入を防ぐために、最初と最後を除いた『中間尿』を採取するようにお願いします。
生理中の方は、血液が混入することがありますので採尿後技師にお声かけください。
微生物検査
- どんな事が分かりますか?
- 体に病原性のある微生物が入ると炎症を起こします。その微生物の種類を確定し、どの抗生物質が効くかを調べます。
肺炎であれば痰、腸炎であれば便を調べます。このように検査材料は様々で炎症の場所から採取したものになります。