一般的には臨床化学検査と免疫血清検査と呼ばれる分野を統合して、当院では免疫化学検査と称しています。採血室や病棟で採取した血液や尿などに含まれる「生命維持に必要な栄養素や代謝産物」「組織間の働きを調節するホルモン」「癌などで特徴的に産生される腫瘍マーカー」「感染症に関する抗原や抗体」など様々な成分を分析しています。
これらの検査は、病気の診断のみならず、治療経過の評価や副作用の判定など、幅広い臨床検査の中でも高頻度に利用されています。当院ではおよそ120の検査項目のほとんどを、大型の自動分析装置を用いて24時間対応で検査をしています。また、医療の進歩への対応や診療サービスの向上のためにも、新しい検査項目の導入も意欲的に推進しています。
正確な検査結果を迅速に報告するため、品質保証業務を重要視し日々邁進しています。
免疫化学検査
主な検査項目
| 生化学 | アルブミン(Alb)、総コレステロール(T-CHO) 総ビリルビン(T-Bil)、直接ビリルビン(D-Bil) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT) アルカリフォスファターゼ(ALP)、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、クレアチンキナーゼ(CK)、γ-GTP、アミラーゼ(AMY) 尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)、尿酸(UA) 中性脂肪(TG)、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール ナトリウム(Na)、カリウム(K)、クロール(Cl) 鉄(Fe)、フェリチン グルコース(GLU)、HbA1c |
| 内分泌 | 甲状腺刺激ホルモン(TSH)、遊離サイロキシン(FT4)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) コルチゾール、エストラジオール(E2)、インスリン |
| 腫瘍マーカー | 癌胎児性抗原(CEA)、α-フェトプロテイン(AFP)、CA19-9、前立腺特異抗原(PSA) |
| 薬物 | 抗てんかん薬、ジゴキシン、抗菌薬、免疫抑制薬 |
| 感染症 | 梅毒検査(TPLA、RPR)、HBs抗原、HBc抗体、HBs抗体、HCV抗体、 HIV抗原／抗体検査、SARS-CoV-2抗原定量 |
| 免疫 | IgG、IgA、IgM、CRP |
検査風景 ～大型自動分析器を用いて24時間対応～
検査風景 ～感染症迅速診断検査～
