乳房は授乳という機能だけでなく、身体のかたちや装いに関わり、日常生活の何気ない場面で意識される部位です。乳癌の治療では乳房の一部または全部を切除することがあり、その後の変化は、治療が一段落した後にかえって気になってくることが少なくありません。乳房再建は、失われた乳房のかたちを取り戻すことで、こうした負担をやわらげ、治療後の生活を支えることを目的とした手術です。
乳房再建外来では、乳腺外科と連携しながら
- 乳癌の治療を最優先としたうえで、安全に行える再建方法を選択すること
- 人工物・自家組織それぞれの利点と欠点を十分にお伝えし、患者さんの体格、乳癌の治療内容、生活背景に合った方法を一緒に決めること
- 乳房だけでなく、乳輪乳頭を含めた全体的な再建を行うこと
- 手術後も長期にわたって経過を確認し、必要に応じて修正手術を行うこと
を心がけて診療にあたっています。
北里大学病院形成外科・美容外科は、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の**乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施施設(施設認定番号H10281)および乳房増大用エキスパンダー/インプラント実施施設(施設認定番号ZD040)**に認定されており、常勤の責任医師3名が登録されています。人工物を用いた乳房再建を安全に実施できる体制のもと、学会が定める基準に沿って手術と長期の経過観察を行っております。
