北里大学医学部 呼吸器外科学単位
初代教授
吉村 博邦
1994年5月~ 2006年3月 胸部外科学 主任教授
2006年4月~ 2007年3月 呼吸器外科学 主任教授
第二代教授
佐藤 之俊
2007年4月~ 2025年3月 呼吸器外科学 主任教授
第三代教授
一瀬 淳二
2025年12月~ 呼吸器外科学 主任教授
北里大学医学部 呼吸器外科学の前身となる胸部外科学は、本医学部開設当初より循環器系の外科学と呼吸器系の外科学を担当する2つの単位が合わさった形で設置された。初代の石原昭教授は昭和 46年 1月 1日付けで東京女子医科大学(榊原外科)より着任した。そして、北里大学病院が開院した昭和 46年 7月 26日の時点では、槍山輝男助教授(心臓血管外科担当)が東京女子医科大学より、また山本四郎講師(呼吸器外科担当)が京都大学より着任し、さらに、新潟大学を卒業した浅利秀男医師がレジデントとして採用され、合計 4名の人員でスタートした。胸部外科としての第一例目の手術は、心臓外科手術で、昭和 46年 9月、小児の心房中隔欠損症例であった。また呼吸器外科としての第一例目の手術は、昭和 47年 1月、小児の肺葉性肺気腫症例に対する肺葉切除術であった。
昭和 48年 10月には、吉村博邦医師(東京大学医学部第二外科学教室)が、財団法人結核予防会結核研究所付属療養所外科より専任講師として赴任し、平成 6年 5月には、胸部外科学の第二代主任教授に就任した。その後、昭和 53年 5月には、山本記顕医師が三井記念病院より異動し、昭和 56年以降は、本学の卒業生も講師として次々にスタッフに加わった。
診療のハード面では平成 10年 2月に北里大学病院の新棟が竣工し、それまで診療の中心であった旧棟 8B 病棟から新棟 5 階に新しく呼吸器センターが設置された。平成26年5月には新大学病院が開院し、呼吸器外科は呼吸器内科とともに改装された北里大学病院東館5階で、診療の新たなスタートをきった。現在、センターでは、内科、外科の枠を越えて両者が密接な連携の下に診療が遂行されている。
胸部外科では、開院当初から心臓血管外科と呼吸器外科の両部門が連携して、教育、研究、診療に当たってきた。そして、全国医科大学ならびに医療界における臓器別学問体系への動向とともに、平成 18年 4月胸部外科学は心臓血管外科学と呼吸器外科学に専門分科し、現在の呼吸器外科学(初代主任教授 吉村博邦)が誕生した。吉村博邦教授の定年退任を受けて、平成 19年 10月には、佐藤之俊医師が癌研究会有明病院呼吸器外科より呼吸器外科学主任教授として着任し、さらに、平成 20 年 4月には伊豫田明医師が千葉大学大学院医学研究院より専任講師として赴任し、同年 9月には根津賢司医師が愛媛県立中央病院より赴任し(平成23年3月まで在籍)、現在の体制が始まった。そして、平成23年4月には待望の新人医師2名が加わり、新たな呼吸器外科がスタートした。平成24年4月には助教 内藤雅仁医師が加わり、さらに、平成25年4月からは後期研修医1名と助教 三窪将史医師が加わった。そして、同年6月には准教授 伊豫田明医師が東邦大学医学部外科学講座呼吸器外科学分野(大森)教授として栄転した。平成26年6月には北里研究所病院呼吸器外科教授として神谷紀輝医師が着任し、大学病院と北里研究所病院の連携が強化された。
佐藤之俊教授は2012年7月から2015年6月まで北里大学病院副院長(診療担当)、2018年7月から2021年6月まで副院長(研修統括担当)、2021年7月から2024年6月まで北里大学メディカルセンター病院長を歴任し、2025年3月に退職、丸子中央病院へ院長として赴任した。2025年12月に一瀬淳二医師ががん研究会有明病院呼吸器センター外科より呼吸器外科学第三代主任教授として着任した。
学会や研究会の開催について、これまで当科として、第64回日本気管支学会関東支部会(平成 5年)、第9回日本肺癌手術手技研究会(平成 7年)、第11回世界気管支学会(平成 12年)、第 21 回日本呼吸器外科学会総会(平成 16年)、第15回日本気管食道科学会認定医大会(平成 17年)、第134回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会(平成 22年)、第177回日本肺癌学会関東支部学術集会(平成 28年)、第61回日本臨床細胞学会春期大会(2020年)、第77回日本胸部外科学会定期学術集会(2024年)などを開催してきた。また2017年7月には呼吸器外科サマースクール2017を神戸にて主催した。相模原地区を中心とした相模原呼吸器外科カンファレンスは2012年から開始し、2026年で第13回目を迎えた。また、毎年9月に韓国にて開催される日韓細胞診合同会議の日本側事務局は平成30年度から当科が務めている。
相模原呼吸器外科カンファレンス
| 講演日時 | 講演内容 | |
|---|---|---|
| 第13回 | 2026年5月29日 | 特別講演 杏林大学医学部付属病院 呼吸器・甲状腺外科 橋本浩平 教授 「呼吸器外科における低侵襲手術の未来と医工連携」 |
| 第12回 | 2025年5月30日 | 特別講演 鹿児島大学 呼吸器外科学 上田和弘 教授 「呼吸器外科の低侵襲手術からトラブルシュートまで」 |
| 第11回 | 2024年6月14日 | 特別講演 信州大学医学部 呼吸器外科学 清水公裕 教授 「Barely achievable today often becomes routine tomorrow 日本の呼吸器外科の進歩 ― 区域切除を中心に ―」 |
| 第10回 | 2023年6月16日 | 特別講演 神戸大学大学院医学研究科外科学講座 呼吸器外科学分野 眞庭謙昌 教授 「呼吸器外科の技術革新に対する教育現場からの挑戦」 |
| 第9回 | 2022年8月19日 | 特別講演 長崎大学大学院 腫瘍外科学 永安武 教授 「肺がんに対する拡大手術とリスクマネジメント」 |
| 第8回 | 2019年3月1日 | 特別講演 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器・乳腺内分泌外科学 豊岡伸一 教授 「呼吸器外科の臨床と研究」 |
| 第7回 | 2018年3月2日 | 特別講演 札幌医科大学医学部 呼吸器外科 渡邉敦 教授 「胸腔鏡手術~最近の手技とトラブルシューティング~」 |
| 第6回 | 2017年3月3日 | 特別講演 京都大学大学院医学研究科 伊達洋至 教授 「アメリカ留学と肺移植」 |
| 第5回 | 2016年3月4日 | 特別講演 広島大学・腫瘍外科 岡田守人 教授 「最新の肺癌外科治療」 |
| 第4回 | 2015年3月6日 | 特別講演 福岡大学医学部 岩崎昭憲 教授 「呼吸器外科医spiritusを育む」 |
| 第3回 | 2014年3月7日 | 特別講演 鳥取大学医学部 中村廣繁 教授 「最高の低侵襲呼吸器外科手術って何だろう?~鳥取大学病院の取り組み~」 |
| 第2回 | 2013年3月1日 | 特別講演 藤田保健衛生大学 呼吸器外科 須田隆 准教授 「呼吸器外科ロボット手術の現状と将来~ロボットは人間の限界を超えられるか」 |
| 第1回 | 2012年3月2日 | 特別講演 金沢大学 心肺・総合外科 小田誠 准教授 「肺癌外科治療-Where are we going?」 |
