絵画教室紹介

変遷

先生の紹介

絵画教室の内容

絵画教室　感想

• 本格的な油絵や鉛筆画を描くのは高校での美術の授業以来でしたが、植松先生の熱心なご指導のおかげで大変楽しい時間を過ごす事が出来ました。
  初回の授業で先生がおっしゃっていた、日々の喧騒から離れて描いていて楽しくなるような絵を、という言葉から自身の題材は美味しそうな目玉焼きをチョイスしました。
  絵画を進めるにつれて、どんな題材であってもまずは全体像やバランスをとらえて、徐々に細かい部分にfocusを当てより鮮明なものにしていくという考え方を学びました。この過程は形成外科として手術のデザインを考える時やや手術記録を描く時の思考と重なる所がある様に思います。
  自分や同期達の絵が試行錯誤を重ねながら徐々に形になっていくのはとても楽しい時間です。
  北里大学形成外科の魅力のひとつだと思うので、興味があれば是非教室に飾ってある歴代の先生達の作品を見に来て頂けたら嬉しいです。

  

• 私はもともと美術のセンスがなく、中学生以降絵を描いた記憶もありません。今回北里に入局しプロから絵画を学べる絶好の機会をいただきました。そこで人生で初めて絵画に向き合い、鉛筆画や油絵ではさまざまなテクニックがあることを知りました。最終的に上手な絵が描けたとは言えませんが、少しずつ成長していた実感はあり、初期と現在の手術記録を比較しても違いが明確にわかるようになりました。

  

• 絵画教室で過ごした時間は、楽しく、そして自分の世界を広げてくれる素晴らしい経験でした。鉛筆画と油絵の両方を学び、それぞれの技術の奥深さに感銘を受けました。
  鉛筆画の授業では、基本的な線の引き方や構図の考え方について学びました。描く対象に対して、その構図を最初に描くことになりますが、学校の授業などで、なんとなく描いていた方法ではなく、本当の基礎を知ることができました。その中で、観察力や描写力が向上しました。特に、デッサンでは正確な観察が重要であり、物体の形や比率を正確に捉えることが難しいのですが、実際の手術にも通ずるものがあり、じっくりと向き合うことで、より深い理解が得られました。
  一方、油絵の授業では、キャンバス上に色彩を重ねていくプロセスがとても魅力的でした。最初は色の混合やブラシの使い方に戸惑いましたが、先生の指導のもとで徐々に技術を磨くことができました。特に、光と影の表現や質感の再現に挑戦することで、リアリティを追求する楽しさを知りました。また、油絵ならではの重厚感や奥行きの表現方法も学び、自分の作品に深みを与えることができました。最後に、自分の名前のサインを入れるときは、完成の喜びを感じると共に、これで終わってしまうという悲しさもありました。
  両方の経験を通じて、忍耐力や集中力が養われました。また、自己表現の幅が広がり、自分の内面を表現する新たな手段を見つけることができたような気がします。絵画教室での経験は、単なる技術の習得だけでなく、創造性や感性を育てる場として、また今後の手術への向き合い方など、私の人生に深い影響を与えました。この経験を忘れることなく、今後も継続して、手術に、自分に、向き合っていきたいと思います。

  

• 私がまだ初期研修医の時、形成外科への道を決めた後、どこに入局するか考えていました。カリキュラムは文章だけ見るとどこの医局もあまり変わらないように見え、どこに見学に行くか決めきれずにいました。そんな時に北里大学のホームページで絵画教室が開催されていると知り、他の医局にはない教育だと興味を持ち、見学に来ました。見学の際に絵画教室にお邪魔することはできませんでしたが、レジデントの先生方がホワイトボードにすらすらと絵を描きながら、手術のプレゼンをしていました。何も見ずに話しながら描いているのに、とても分かりやすい絵だったのが印象的で、手術がどのように行われるのか、言葉だけで聞くよりもとても想像しやすく、手術を見たことがない私でも理解できました。
  入局してからすぐは慣れないこともあり、仕事に追われる日々でしたが、絵画教室の時間は必ず確保されており、ゆっくり絵を描くことができました。絵画は初心者でしたが、優しく、楽しく教えてくださり、物を見る目を養うと同時に、とてもリフレッシュできる時間でした。また、同期と話す時間が中々取れない中、コミュニケーションを取れる場所でもあり、先生がお抹茶を入れてみんなでお菓子を食べながら話したりと絵を描く意外にもとても充実した時間でした。
  あっという間に1年が経ってしまい、何とか鉛筆画と油絵を描くことができました。まだまだ完成と言える絵画ではないのですが、1年前の私には描けない絵が描けたと思います。絵画教室で教えていただいた物を見る目をこれからも養っていき、形成外科医としての糧としていきたいです。