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1.取り扱っている主な疾患

  • 糖尿病(1型、2型、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、その他)
  • 高血圧(2次性高血圧を含む)
  • 脂質異常症(家族性高コレステロール血症を含む)
  • 高尿酸血症(家族性疾患を含む)、痛風
  • 甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、亜急性甲状腺炎、結節性甲状腺腫など)
  • 副甲状腺疾患(原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症など)
  • 副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎皮質機能低下症など)
  • 視床下部・下垂体疾患(先端巨大症、プロラクチノーマ、クッシング病、下垂体機能低下症、中枢性尿崩症など)
  • 性腺疾患(性腺機能低下症など)
  • 内分泌腫瘍(インスリノーマなど膵神経内分泌腫瘍)
  • 電解質異常(高カルシウム血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症など)
  • 肥満症(重症肥満、症候性肥満症、その他)
  • その他先天性を含む代謝異常

2.当科の紹介

診療内容

当科は、糖尿病をはじめとする生活習慣病全般に加え、高い専門性を必要とする幅広い領域の内分泌疾患の診療を行っています。また眼科、泌尿器科、甲状腺外科、産科や放射線科などとの密接な連携により、適切な管理や治療が可能です。
糖尿病では、教育入院から、種々の合併症を伴う症例、1型糖尿病のインスリンポンプ療法、妊娠に合併した糖代謝異常、高血糖緊急症も日常業務として診療しています。さらに、間脳・下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎疾患、副甲状腺疾患、性腺疾患、神経内分泌腫瘍、二次性高血圧を含む難治性高血圧症など、あらゆる領域の内分泌・代謝疾患に対応しており、広範な診療圏をカバーする基幹施設としての役割を果たすことを目指しています。

  • 2型糖尿病に対する糖尿病教育(糖尿病教育入院や外来糖尿病教室、患者会)、血糖管理入院(薬剤調整、インスリン導入など)、合併症精査・治療
  • 1型糖尿病に対する糖尿病教育(カーボカウント法など)、インスリンポンプ(CSII、SAP療法)導入
  • 妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠に対する産科と連携した周産期管理
  • バセドウ病に対する抗甲状腺薬・手術・アイソトープ治療
  • 原発性アルドステロン症に対する各種負荷試験および選択的副腎静脈サンプリング検査
  • 各種内分泌疾患に対する内分泌負荷試験外来及び負荷試験入院

特徴・特色

糖尿病管理入院

インスリン製剤やGLP-1作動薬などによる薬物治療の導入や、循環器、腎臓、神経など糖尿病に頻度の高い合併症について精査いたします。また、医師・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士による糖尿病週間教育プログラムの受講により系統的な知識が身につくよう体制を整備しています。必要に応じて糖尿病療養指導士の指導・介入も行います。
2週間程度の入院が基本ですが、期間に関しては病状に応じて変わります。また1週間程度の短期入院も可能です。

外来糖尿病教室

糖尿病教育入院が難しい患者さんなどに対して、毎月、外来での糖尿病教室を開催しています。多職種スタッフによる教育プログラムの受講により、糖尿病療養に必須の基礎知識を習得できるよう工夫しております。

栄養指導

年齢、体格、身体活動、病態を考慮した適正な食事量および食事内容の栄養バランスについて、個別指導を管理栄養士が行っております。

インスリン自己注射指導、自己血糖測定指導

インスリン自己注射の適正な手技、用法を指導します。外来におけるインスリン導入にも積極的に取り組んでいます。また、インスリンを使用している方や妊娠糖尿病の方には、簡易血糖測定器をお貸しし、正しい使用法を指導します。

CGMS (持続血糖モニタリングシステム)、FGM(フラッシュグルコースモニタリング)

CGMS 、FGMも入院および外来で積極的に取り入れ、一日の血糖変動を連続的に把握し治療に役立てています。

CSII (Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)、SAP(Sensor Augmented Pump)療法

1型糖尿病患者には、プログラムを用いた持続皮下インスリン注入療法も行っております。

各種ホルモン負荷試験

内分泌ホルモンは、いろいろな機構によって調節されています。ホルモン負荷試験は、内分泌腺を刺激する物質を注射して、ホルモンの分泌反応を調べる検査です。当科では毎日、内分泌負荷試験外来を行っており、各種内分泌疾患の診断を行います。通常検査は、早朝空腹時・安静臥床30分後に開始し、約1~2時間かけて3~5回の採血を行います。

選択的副腎静脈サンプリング検査

原発性アルドステロン症に対して、左右副腎の静脈より直接採血することにより、左右副腎のアルドステロン過剰分泌を確認する検査です。放射線科医と共に行い、血管造影手技を用います。これにより、局在診断をつけ、副腎摘出術の手術適応を決定します。

3.受診時のお願い(患者さんへ)

  • これまでの治療経過、血液尿検査結果や画像検査所見がある場合には、内容が記載された、かかりつけ医からの診療情報提供書をご持参ください。
  • 甲状腺疾患を除く内分泌疾患の精査で受診される際には、できるだけ受診当日は空腹(糖分を含まない水またはお茶は飲用可)で受診していただきますようお願いいたします。
  • 検査が終了して今後の治療方針が確定した方、病状が改善・安定した方には、他の病院・診療所での治療・療養の継続をお願いしております。万一、そのような方々の病状が悪化した場合、通院中の診療所の担当の先生から当科にご紹介いただくと、迅速に対応させて頂いております。

4.紹介時のお願い(先生方へ)

  • 貴院での血液尿検査、画像検査があれば、検査結果を診療情報提供書に御記載ください。また自己血糖測定器を導入している患者さんでは、導入した機種名を診療情報提供書に御記載ください。
  • 2週間程度の入院が基本ですが、期間に関しては病状に応じて変わります。また1週間程度の短期入院も可能です。
  • 当院眼科も大変混雑しているため、糖尿病患者さんは基本的に近くの眼科での受診を勧めております。当院紹介時に事前に近医眼科受診を勧めていただき、網膜症の結果を当日持参していただけると円滑です。
  • 甲状腺疾患を除く内分泌疾患の精査のご紹介の際にはできるだけ受診当日は空腹(糖分を含まない水またはお茶は飲用可)で受診していただきますよう御指導ください。
  • ホルモン採血の結果がある場合には、その条件も御記載ください。
    当院では朝食を摂取せずに朝来院して頂き、来院後30分ベッドで横になり安静にしていただいてから採血しています。

5.スタッフ紹介

北里大学病院
内分泌代謝内科
スタッフ紹介

6.外来担当表

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内分泌代謝内科
外来担当表

7.初めて受診される方(初診の方)へ

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初めて受診する方
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