各分野の特徴と診療実績

婦人科腫瘍分野

婦人科腫瘍班は子宮頸部異形成や子宮内膜増殖症などの前癌状態、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの女性性器から発生する悪性疾患の診断・治療を行っています。子宮筋腫、子宮内膜症性嚢胞、卵巣腫瘍など、良性疾患の治療は、生殖内分泌班で、内分泌治療と腹腔鏡下手術を行っていますが、腫瘍班では開腹手術と腹腔鏡下手術を行っています。婦人科腫瘍班が取り扱う、悪性腫瘍症例は豊富で子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、卵巣境界悪性腫瘍、その他の悪性腫瘍合わせた症例数は、ここ数年200例前後を推移しており、例年神奈川県内でも上位にランクされております。主に子宮頸癌に対する広汎子宮全摘出術は年間20例前後に行われています。

 子宮頸部異形成、上皮内癌の診断・治療目的の円錐切除は、年間30~60症例、子宮内膜増殖症や子宮体癌、絨毛性疾患の診断、治療目的の子宮内膜全面掻爬も、年間15~25例程度行っています。子宮内膜異型増殖症や初期の体癌で妊孕性温存希望の症例では、条件を満たせば子宮を温存するホルモン治療も行っています。

診療実績

日本産科婦人科学会腫瘍登録に基づく症例数

(年) 2014 2015 2016 2017 2018
子宮頸癌※ 113 95 97 80 87
子宮体癌※ 63 59 66 56 50
卵巣癌 51 33 27 34 34
卵巣境界悪性腫瘍 15 7 7 9 7
その他の悪性腫瘍# 18 9 12 15 18

※2子宮頸癌はCIN3、子宮体癌は子宮内膜異型増殖症含む

#腫瘍登録対象外症例を含む主要4疾患以外の悪性腫瘍。

手術記録に基づく手術症例数(婦人科腫瘍班)

(年) 2014 2015 2016 2017 2018
広汎子宮全摘出術 17 17 21 21 14
準広汎子宮全摘出術 4 7 5 2 2
子宮頸部円錐切除術 61 52 45 43 33
子宮内膜全面掻爬術 15 15 21 24 15

診療報酬請求に基づく手術症例数(婦人科全体の症例数)

(年度) 2014 2015 2016 2017 2018
子宮悪性腫瘍手術(腹腔鏡を含む) 69 82 80 54 72
子宮全摘手術(腹腔鏡を含む) 146 131 113 118 86
子宮付属器悪性腫瘍手術 48 27 37 31 33
子宮付属器腫瘍摘出手術 221 222 197 192 130
子宮筋腫核手術 24 28 17 22 20