
産婦人科専門医から、産科麻酔のスペシャリストへ
北里大学病院では、無痛分娩を主体的に行える産婦人科医を養成するため、国内有数の症例数を誇る環境で、産科麻酔に特化したアドバンスコースを設けています。「無痛分娩をもっと安全に、もっと広く」――そんな未来を担うあなたを待っています。
コースの概要
産科麻酔は産婦人科専門医取得後のサブスペシャリティとして稀少性が高く、今後全国的にますますニーズが高まることが予想されます。北里大学病院は1970年代に全国に先駆けて無痛分娩を導入して以来、国内の無痛分娩・産科麻酔の中心的施設として多数の無痛分娩を取り扱っています。 周産期を専門とする産婦人科医の麻酔科標榜医の取得を目標とし、麻酔科の研修だけでなく同時に周産期専門医・超音波専門医を取得しながら、産婦人科医が自ら主体的に無痛分娩を実施できるトレーニングを行います。
- 研修期間:4〜5年間
- 対象:産婦人科専門医
- 主な研修先:北里大学病院(相模原病院・相模野病院との連携あり)
研修中に取得する資格
- 麻酔科標榜医
- 周産期専門医(母体・胎児)
- 超音波専門医
- 希望者には:J-CIMELS、ALSO、胎児心エコー認証医、NCPR、医学博士(博士論文)など 取得支援あり
- GICU、ペイン緩和、NICUの研修も希望があれば可能です
5年間の研修スケジュール(例)
- 1年目:麻酔科での手術麻酔研修(全身麻酔300例/硬膜外・神経ブロックなど区域麻酔併用症例や困難気道症例を重点的に)
- 2年目4~9月:麻酔科での手術麻酔研修
- 2年目10~3月:周産母子成育医療センター産科麻酔部門(帝王切開、無痛分娩、周産期救急対応など周産期・産科麻酔教育ガイドラインに沿って行う)
- 3年目:産科での周産期診療 周産期診療に集中し誘発無痛分娩の研修を行う
- 4〜5年目:産科での周産期診療 周産期/超音波専門医資格取得を目指す
待遇・働き方
- 職位:麻酔科病棟医または産科助教
- 給与:北里大学医学部規定に準ずる(週1回外勤あり)
- 時間外労働:産科 約40h/月、麻酔科 約50h/月(2024年度実績)
- 無理のない研修設計
教育・指導体制
産科・麻酔科・産科麻酔部門が連携し、研修を支援します。
プログラム責任者:落合大吾 教授(産科学)、岡本浩嗣 教授(麻酔科学)、日向俊輔 部門長(産科麻酔)

お問い合わせ
担当:服部 響子(北里大学医学部 産科学講師)
興味のある方、まずはお気軽に御連絡ください