教授挨拶

GEETING

教授挨拶


北里大学開学と同時に膠原病・感染内科グループとして発足し、2018年10月1日よりわたくしがリウマチ膠原病・感染内科学主任教授を拝命いたしました。

当科で専門としているリウマチ膠原病と感染症はいずれも免疫機構がその本態を担い、全身のどこにでも異常を来たす可能性があり、2つの病態は表裏一体です。免疫機構の賦活化はリウマチ膠原病を増悪させる一方で、感染症を改善させ、免疫不全ではその逆の現象が起こります。PD-1阻害による免疫機構賦活化が悪性腫瘍に有効である一方で、自己免疫疾患の増悪・発症きたすことがあります。これらの事象は、免疫機構の適度なチューニングの重要性と難しさを表していると同時に、免疫機構が秘めている大きな可能性も示しています。不可能と思われることであっても、複雑であるからこそ思いがけない発見があり、リウマチ膠原病・感染症の新たな治療、治癒に向けたブレークスルーになるのではないかと教室員一同、試行錯誤を重ねつつ医療と医学の両面から挑んでいます。 我々は、相模原市を基盤として世界に向けた情報発信を目指しています。それには各地域の医療機関、他学・他学部との連携など多様な方々と多方面に渡り協力関係を築き、臨床・研究・教育に邁進したいと考えています。


2018年10月1日
山岡 邦宏

略歴

1993年
産業医科大学医学部卒業、九州大学第一内科学入局、松山赤十字病院研修医
1994年
九州大学病院研修医、済生会唐津病院研修医
1995年
九州大学第一内科 研究生(国立遺伝学研究所、九州大学第一内科学)
1997年
九州大学第一内科 医員
1999年
山口赤十字病院内科 医師
2001年
National Institute of Health、メリーランド州、USA ポスドクトラルフェロー
2005年
産業医科大学第一内科学講座 助手
2006年
    同         学内講師
2011年
    同         講師
2014年
慶應義塾大学医学部リウマチ内科 准教授
2018年
北里大学医学部膠原病・感染内科学 主任教授