入局後のプログラム・キャリア

入局者へのメッセージ

 北里大学循環器内科には、虚血・心不全・不整脈・画像診断・ストラクチャー心疾患・成人先天性心疾患・救急循環器などあらゆる循環器内科分野のエキスパートが集結しており、幅広い疾患の管理を経験することができます。新しい医療技術も積極的に取り入れ、当院では心臓移植以外の全ての循環器治療が行えるのも大きな特徴です。臨床に重点を置くことはもちろん、日常臨床の疑問を解決する臨床研究や、疾患の本質やメカニズムを追求するといった基礎的研究も積極的に行っています。教室員は循環器の様々な分野で伸び伸びとそれぞれのテーマに沿って臨床や研究に打ち込んでいます。
北里大学病院心臓血管センターは日本でも有数の患者数を誇り、前述の通りあらゆる循環器領域のエキスパートがいることから、急性期治療学だけでなく心臓リハビリテーション医学から予防医科学にわたって、包括的に患者の診療に挑むことが出来る数少ない大学病院です。相模原市75万人のみならず、三次救急病院として町田40万人、大和市20万人、その他厚木市、海老名市、愛川町といった広域な医療圏を抱えており、約200万人規模のエリアの中心的病院です。横浜や静岡などから重症例が紹介されることもあり、多くの症例経験を積むことができます。
 また臨床研究では各分野の単施設研究のみならず、多施設研究を積極的に行い成果を発信しています。皆さんも私達と共に歩んでいきませんか?

卒後臨床プログラム

北里大学病院臨床研修プログラム

循環器内科後期研修プログラム

  • レジデント1年目 (医師3年目)
    1年目は、内科領域全般の基本的知識と技能の習得を目指し、治療方針を決定できるようになることを目標としています。また、循環器領域においても、基本的な知識を学び、具体的には一般循環器疾患への対応や冠動脈造影などの基本的な手技を習得していきます。当院と関連病院では、取り扱う患者層や環境が異なるため、北里大学学内での研修修了者には出向病院での研修を、院外からの研修者には当大学病院での研修を推奨しています。
  • レジデント2-3年目 (医師4-5年目)
    この期間には、循環器領域に特化した内科医としての研修に取り組みます。基本知識および技術を発展させ、重症心不全の管理や冠動脈カテーテル治療、機械的循環補助の管理など、高度な診断・治療に関する知識と技術の習得を目指します。また、内科専攻医プログラムに従い、3年次終了時に総合内科専門医の取得を目標とし、必要に応じて他の内科ローテーションも並行して行います。
  • レジデント4年目以降 (医師6年目以降)
    大学病院本院では病棟管理を行うチーフレジデントを担当し、関連病院では主力スタッフとして勤務しながら循環器専門医の取得を目指します。その上で、サブスペシャリティの選択と技能の習得を進めます。個人の希望とキャリア形成に応じて、以下の2つのコースを選ぶことができます。
    1. 大学院進学
      大学院に進学し、臨床や基礎研究を行いながら学位取得を目指します。当院では、内科専攻医プログラムとの兼ね合いから、総合内科専門医取得後の医師6年目以降の進学を推奨しています。現在、虚血・動脈硬化、不整脈、心不全の研究班があり、いずれかに所属して研究を進めます。学位取得後は、専門施設での診療に従事したり、研究を継続することが可能です。希望者には、国内外施設への留学の機会もあります。
    2. 臨床循環器専任
      本院や関連病院での勤務を継続し、循環器内科医として豊富な経験を積みながら、サブスペシャリティの専門技術を並行して習得します。このコースを選択した場合でも、数年間臨床医として勤務後に希望に応じて大学院進学が可能です。
  • 後期研修後に入局を希望される先生へ
    年次やこれまでのキャリアに応じて勤務体制や大学院進学などのコースを提案します。
    詳細は個々の先生によって異なると思われるためまず気軽にご連絡ください。

大学病院での各専門
チームローテート例

専攻医年数 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
3年目 不整脈 救急 虚血 虚血 救急 他科 他科 救急 心不全 心不全 チーフ チーフ
2年目 虚血 虚血 検査 不整脈 不整脈 心不全 心不全 救急 救急 救急 他科 他科
1年目 虚血 虚血 心不全 心不全 検査 救急 救急 虚血 不整脈 不整脈 他科 他科

各専門チームをローテートします。全チームを1年間で回りますが、各チームを回る比率や他科ローテは希望に応じて調整することができます。
検査ローテでは心エコーを指導医とともに集中的に学び、運動負荷心電図検査や、核医学検査など循環器内科の基本となる検査を担当します。
救急ローテでは機械的循環補助を中心とした循環器集中治療と三次救急外来に搬送される重症例への対応を行います。

勤務体制に関して
週5日の勤務で、土日祝日は休日体制です。当番制になっており、当番でなければ来院の必要はありません。当直は上級医との2人体制で、時間外は当直医が対応するため、非勤務時に連絡が来ることはありません。またオンコールもありません。当直回数は月3回程度です。当直翌日は帰宅可能です。
夏休みは1週間あり、年末年始も交代で休暇を取る体制になっており、1週間は休みを確保できます。加えて有給休暇もあります。

給与に関して
病院からの給与に加えて外勤があります。詳細を知りたい方はご連絡ください。

病院の最寄り駅
相模大野駅

駅から病院までは4Kmほどで自家用車・自転車・バスなので通勤できます。所要時間は20分ほどです。
一通りのものは駅施設で手に入りますし、新宿まで30分程度、横浜までは40分程度で出ることができます。
家賃は一人暮らしで6万-9万円/月程度です。

主な関連病院、出向先

  • 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  • NTT東日本関東病院
  • 小田原市立病院
  • 北里大学北里研究所病院
  • 北里大学メデイカルセンター
  • 相模野病院
  • 相模原協同病院
  • さがみ林間病院
  • 心臓血管研究所付属病院
  • 東名厚木病院
  • 沼津市立病院
  • 練馬光が丘病院
  • 町田市民病院
  • 三井記念病院
  • 南魚沼市民病院
  • 大和市立病院
  • 横浜栄共済病院

ご質問や見学の依頼は以下のメールアドレスに気軽にご連絡ください
亀田 良 (医局長) :
rkameda@med.kitasato-u.ac.jp