CRITICAL CARE
大学病院の総合力で、
いつでも決定的治療へ。
救急科専門医を中心に、365日24時間、緊急の外科手術・心臓カテーテル治療・脳血管内治療・内視鏡治療・集中治療管理まで対応できる体制を維持しています。大学病院として全診療科の専門医と連携できることが、当センターの最大の強みです。多職種(看護師・救急救命士・薬剤師・臨床工学技士・放射線技師・リハビリテーション療法士・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー)のチーム医療により、救急外来や集中治療室での家族支援・グリーフケアにも取り組んでいます。
2025年度は感染症の大きな流行がなかった一方で、人工呼吸管理・ECMO(体外式膜型人工肺)・循環補助装置・血液浄化療法などを要する重症度の高い救急患者の入院が引き続き多く、重篤患者数は1,810人と前年度を上回りました。高齢者施設からの搬送が増えるなかでも、退院・転院支援を強化してICU・救急病棟の回転率を高め、平均在院日数6.3日・病床稼働率89.9%という高い稼働のもとで、三次救急応需率98.8%を維持しています。厚生労働省の救命救急センター充実段階評価では、2025年度も最高評価のSランク(98点・要是正点0)を獲得しました。
主な対象傷病
BY THE NUMBERS ── 2025
数字で見る、高度救命救急センター。
2025年度年報より。人口約72万人の相模原市で唯一の高度救命救急センターとして、県北・県央(大和・座間・綾瀬)、隣接する東京都町田市からの重症患者を受け入れ、地域の最後の砦を担っています。
CRITICAL PATIENTS ── 2025
重篤患者の、内訳。
2025年度に受け入れた重篤患者は計1,810人。厚生労働省の充実段階評価に定められた分類のうち、主な病態を件数の多い順に示します。病院外心停止をはじめ、重症脳血管障害・重症急性中毒・重症呼吸不全・敗血症性ショックまで、あらゆる重症病態が当センターに集約されています。
- 病院外心停止34.7% 628人
- 重症脳血管障害10.6% 192人
- 重症外傷9.9% 180人
- 重症意識障害6.9% 125人
- 重症急性中毒6.1% 111人
- 重症急性冠症候群5.4% 98人
- 重症呼吸不全4.4% 79人
- 敗血症性ショック4.1% 74人
- その他の重症病態17.8% 323人
※重症外傷は「緊急手術なし127人+緊急手術あり53人」の合計。ほかに重症急性心不全64人、敗血症52人、重症大動脈疾患51人 など。
出典:2025年度 救命救急・災害医療センター年報
PROCEDURES ── 2025
主な手術・治療実績。
外傷外科・整形外科・脳神経外科・脳血管内治療・消化器外科・IVR——大学病院の総合力を背景に、高度救命救急センター内で幅広い緊急手術・処置を完結できます。重症外傷に対する外科治療とIVRの同時進行(ハイブリッド治療)や、ECMOを用いた心肺蘇生も積極的に行っています。2025年度の主な実績は以下のとおりです。
出典:2025年度 救命救急・災害医療センター年報(センターでの主な手術例のみ記載)
PREHOSPITAL / DOCTOR CAR
病院を、現場へ。
2011年に運用を開始したドクターカーは、平日8:00〜16:30、救急救命士の運転で医師2名・看護師1名・救急救命士1名が出動します。守備範囲は相模原市・座間市・大和市・綾瀬市の県北・県央MCエリア。都市部と山岳部を併せ持つ地域特性から、ドクターヘリや県警ヘリ・消防防災ヘリとも連携します。目的はただ一つ、「現場での安定化」と「早期の治療方針決定」です。2022年度に県北・県央MC地区の消防機関と要請キーワードを改定したことで出動件数は2023年度に大きく増加しました。件数の多寡にかかわらず、ドクターカーによる病院前診療の有用性に変わりはありません。
MEDICAL CONTROL AREA
北里が守る、メディカルコントロールエリア。
当センターは神奈川県「県北・県央メディカルコントロール(MC)エリア」の中核として、相模原市・座間市・大和市・綾瀬市の救急医療を支えています。人口72万人の政令指定都市・相模原市を中心に、東京都町田市からも多くの重症患者を受け入れます。ドクターカーの守備範囲もこのエリアです。
MAP DATA © OpenStreetMap contributors / 行政界:国土数値情報
HOSPITAL LOCATION
北里大学病院 救命救急・災害医療センター
〒252-0375 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
TEL:042-778-8111(代表)/ 屋上ヘリポートあり
35.5445°N, 139.3947°E
Googleマップで開くRESUSCITATION ROOMS
初療室という、最前線。
救急搬送された患者さんを最初に受け入れるのが初療室(蘇生室)です。当センターは蘇生室1〜3を備え、天井走行式の無影灯や人工呼吸器、モニタリング機器を常時展開。搬入直後から蘇生・処置に対応できる体制を整えています。





DISASTER MEDICINE
有事に備え、
地域の医療を止めない。
北里大学病院は災害拠点病院です。BCP(事業継続計画)に基づく病院の災害対策・災害訓練、DMATの派遣および統括、多数傷病者発生事案への対応など、災害医療体制を当センターの救急医が中心となって発展させてきました。また、国・県の補助金事業により原子力災害医療拠点病院の指定を受けており、有事における地域での診療完結、原子力災害派遣チームの保有が規定されています。
DMAT
DMATの派遣・統括
統括DMAT資格者を複数擁し、災害急性期に活動する医療チームの派遣・統括の両面を担います。
BCP
事業継続計画に基づく訓練
院内災害訓練を継続的に実施し、多数傷病者受け入れの実効性を高めています。
NUCLEAR
原子力災害医療
原子力災害医療拠点病院として、被ばく医療を含む特殊災害への対応体制を整備しています。
COORDINATION
地域・行政との連携
神奈川県災害医療コーディネーターを務めるスタッフを中心に、地域の災害医療体制づくりに参画しています。



SEMINARS & TRAINING ── 2025-2026
地域とともに、学び続ける。
救急医療の質を地域全体で高めるため、講演会・シンポジウム・災害研修を主催・共催しています。豊富な救急症例を活かした臨床研究・学会発表・論文執筆にも積極的に取り組んでいます。2025年度以降の主な開催は以下のとおりです。
2026.06.27 ── 説明会・ハンズオン
北里大学救命救急医学 医局説明会・ハンズオンセミナー
「新しい時代の幕開け」をテーマに、センターの診療体制・専攻研修プログラム・キャリアパスを紹介。あわせて実機を用いたハンズオンセミナーを行い、救急手技を体験いただきました。
2026.01.22 ── シンポジウム
第3回 相模原在宅救急医療シンポジウム
特別講演「高齢者救急における診断のTips & Pitfalls」(福井大学医学部附属病院 救急科総合診療部 教授 林 寛之 先生)。高齢者施設からの搬送が増えるなか、在宅・地域と救急をつなぐ取り組みを地域の医療者とともに議論しました。
2025.12.20 ── 災害研修
令和7年度 神奈川県 原子力災害医療実技研修
神奈川県と原子力災害拠点病院(北里大学病院)との共催により実施。汚染・被ばく傷病者の受け入れに備え、実技研修を重ねています。
この現場を、見に来てください。
見学は随時受け付けています。初期研修医・医学生・他院の先生方も歓迎します。
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