CTとはComputed Tomographyの略称です。放射線を利用して、人体の断面像を得る検査です。
北里大学病院では、CT装置(64列MDCT)6台を診断に使用しています。
CT検査室には放射線診断科医師、診療放射線技師、看護師が常駐し、安心、安全かつ高画質な画像診断を提供できるよう努めています。
ヨード造影剤を使用しないで検査する単純CT検査とヨード造影剤を静脈から注入し、検査する造影CT検査があります。
![]() 単純CT画像 |
![]() 造影CT画像 |
検査部位・目的によっては、ヨード造影剤を使用することで、より濃淡のついた画像となり、病変部を明瞭に描出できます。
MDCT(多列検出器CT)により、高速で広い範囲の撮影が行えます。
胸部から骨盤部までの範囲なら10秒程度の呼吸停止で撮影できます。
当院で稼働しているCT装置は、すべてMDCTです。
CTの撮影には放射線を利用しています。
放射線を多く用いれば画質が向上しますが、放射線被ばくは多くなります。逆に放射線を減らしすぎると被ばくは少なくなりますが、画質が低下し病気が分かりづらくなります。
当院ではCT-AEC(CT自動露出機構)やIR(逐次近似応用再構成法)などの被ばく低減技術を利用し、放射線の最適化を行っています。
頭部X線単純撮影では分かりにくい内部構造(脳や骨、血管など)の情報が得ることができます。
造影剤を使用して撮影することで、血管を明瞭に描出し、動脈瘤や狭窄を診断することができます。
![]() 頭部CT画像 |
![]() 頭部血管3次元画像 |
胸部X線単純撮影では分かりにくい小さな病変の情報を得ることができます。
1回の検査につき5秒程度息を止めて頂くだけで肺全体が撮影でき、画像処理をすることで、病変部を様々な断面像で描出することもできます。
心臓や冠動脈の診断ができ、検査時間は20分程度です。
この検査は造影剤を使用し、10秒程度息を止めて撮影します。
心臓カテーテル検査に比べて、検査時間が短いのが特徴です。
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肝臓、脾臓、膵臓、胆道、消化管、腎臓、子宮・卵巣などの疾患に対して検査が行なわれ、5~10秒程度息を止めて撮影を行います。
病気の発見や状態を知るために、造影剤を使用して検査を行うことがあり、血管の画像を作ることもできます。
![]() 肝臓CT画像 |
![]() 腹部血管3次元画像 |
![]() 大腸CT画像 |
![]() 腹部血管3次元画像 |
検査を安全に受けていただくために問診を行います。
検査内容によっては、着替えの準備をしていただきます。
造影CT検査を行う際は静脈に点滴をとり、検査の途中で造影剤を使用します。
受付表をお手元に準備し、声をお掛けするまで待合室でお待ちください。
検査前に本人確認のため、氏名と生年月日をお尋ねします。
検査の説明をいたしますので、スタッフの指示に従うようにご協力をお願いします。