泌尿器造影検査とは?

泌尿器造影検査とは、造影剤を用いて腎臓、尿管、膀胱、尿道を撮影する検査です。
北里大学病院では、現在3台のX線透視装置が稼動しており、様々な部位・疾患に対して必要な情報を提供しています。
検査は、医師、診療放射線技師、看護師が担当します。

主な泌尿器造影検査
- 静脈性腎盂造影検査(IntraVenous Pyelography : IVP)
造影剤を静脈に投与し、造影剤が腎臓から尿中に排泄される過程を撮影します。
- 膀胱造影検査(CystoGraphy : CG)
膀胱内に造影剤を注入することにより、膀胱容量や形態の情報が得られます。
- 逆行性腎盂造影検査(Retrograde Pyelography : RP)
膀胱鏡を使用し、膀胱内の尿管口から尿管を造影します。
- 排尿時膀胱造影検査(Voiding CystoGraphy : VCG)
排尿時に造影剤の流れを観察することにより、膀胱から尿管に逆流していないかなどが観察できます。
- 尿道造影検査(UrethroGraphy : UG)
外尿道口から尿道内に造影剤を注入し、尿道の形態を撮影します。
- 尿流動態検査(Videourodynamics : ビデオウロダイナミクス)
造影検査時に膀胱と直腸に圧センサーを留置しておくことにより、膀胱の形態だけでなく、膀胱の機能も同時に観察することができます。
検査の流れと諸注意
1. 準備
本人確認のためお名前と生年月日をお尋ねします。
検査に関する問診を行い、着替え等の準備をしていただきます。

問診風景
2. 入室
検査室入口で再度、本人確認を行ってから入室していただきます。

検査室 入室時風景
3. 検査開始
検査を開始します。

検査に関する諸注意
- 検査着に着替えていただきます。
- 以下のものは安全に検査を受けていただくために外していただきます。
・ネックレス
・眼鏡
・時計
- 妊娠中の方、または妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。
- 心臓ペースメーカー、埋め込み型除細動器(ICD)を挿入されている方は、検査を受けられない場合があります。スタッフにお伝えください。
- ヨード造影剤を使用します。
造影剤副作用歴や喘息のある方はスタッフにお伝えください。