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検査に関して

Outpatient treatment

尿流量測定

排尿状態を評価する基本的な検査で、1回の排尿における排尿の速度などを経時的に測定した後に残尿測定を行います。検査は日常生活における排尿のタイミングで行っていただくため、検査予定の方はできる限り尿を貯めて来院してください。

膀胱内圧・尿流検査(Pressure Flow Study)

尿道や肛門から細い管を挿入し、膀胱へ生理食塩水やCO2ガスを注入することで膀胱から尿道の内圧の変化を確認したり、尿がもれる瞬間の尿道の状態や、括約筋の働きを調べます。

精液検査

多くは男性不妊症の診断のために行われます。2日以上7日以内の禁欲をした後、来院していただき、精液量、精子数、運動率、奇形率などの項目を検査いたします。
精液検査は少なくとも2回行い、2回の結果に大きな相違がある場合はさらに検査を行います。精液の採取は通常、院内の精液採取室で採取していただきます。

前立腺生検

前立腺がんが疑わしい(腫瘍マーカー高値など)場合に確定診断を行うための検査です。当院では経直腸的前立腺生検と経会陰的前立腺生検を行っております。

1. 経直腸的前立腺生検

超音波装置を肛門から挿入し、直腸側から前立腺に針を刺し、通常8箇所から前立腺の組織を採取します。外来、または1泊2日の入院で行います。

2. 経会陰的前立腺生検

原則的に軽直腸的前立腺生検で癌が見つからなかった症例を対象として行う検査です。腰椎麻酔後に超音波装置を肛門から挿入し、会陰部から前立腺に針を刺し、通常22箇所より前立腺の組織を採取します。1泊2日の入院を原則としております。

膀胱鏡検査

血尿や排尿障害の原因精査などに対して行われ、尿道や膀胱の形態を観察する内視鏡検査です。

排泄性尿路造影(IVP)

尿管や腎盂などに異常を疑う際に行います。 通常、造影前、造影剤を血管内に注射した3分後、10分後にX線撮影を行います。腎、腎盂腎杯、尿管などの形態が確認でき、上部尿路腫瘍や尿路結石などの診断補助となります。

逆行性腎盂尿管造影

排泄性尿路造影と同様に、上部尿路の異常を疑う際に行います。膀胱鏡を用いて、カテーテルを尿管内に挿入し、そこから直接造影剤を注入いたします。そのため腎機能が低下している方やヨード過敏の方で排泄性尿路造影が行えない方も検査を行うことは可能です。また、左右それぞれの上部尿路からの尿細胞診検査が可能であり、上部尿路悪性腫瘍の診断法のひとつとなります。

超音波検査

超音波検査は患者様への苦痛が少なく、X線検査のような放射線障害がないため、安全かつ手軽に行える検査です。お腹や背中のうえから腎臓や膀胱を観察する経皮的走査法や、直腸内から前立腺や膀胱を観察する経直腸的走査法があります。また、超音波ガイド下に組織を採取(生検)したり、腎盂カテーテルの挿入を行う際などにも使用します。

核医学検査

放射性同位元素(radio-isotope; RI)を投与し、そのRIの体内での動きを計測し、臓器の形態や機能、全身における代謝の異常などを診断する方法です。泌尿器科では腎臓(99mTc-MAG3)や副腎(131I-MIBG, 131I-adosterol)、骨(99mTc-MDP)などの検査に利用しています。

詳しくはこちらをご覧ください。(北里大学病院 放射線部のWebサイトへ)