KUBBのご案内

KUBBとは

北里大学病院整形外科では、安定した同種骨・靱帯組織の供給を目指し、KUBB(北里大学病院骨バンク)を1971年に開設しました。
亡くなられた方からご提供いただいた組織(骨・靱帯)を保存し、必要とする患者さんに移植する同種骨・靱帯組織移植を多数行っています。
KUBBは日本組織移植学会のガイドラインに則って適切な処理・保存によって安全性を確保しています。

KUBBの役割

○ ドナー情報への24時間対応
○ 同種骨・靱帯組織の処理・保存
○ 安全で良質な同種骨・靱帯組織の供給
○ 同種組織移植医療の普及啓発活動
○ 同種骨・靱帯組織移植についての研究

骨バンクのシステム

骨バンクのシステム

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検査・処理

スクリーニング、加温処理、細菌培養検査

組織移植において、最も心配されているのは感染性疾患などの伝搬です。当バンクでは、徹底的なスクリーニングと採取時の細菌培養検査、加工時の加温処理(60℃10時間)、包装直前の細菌培養検査により安全性を確保しています。

スクリーニングにおける除外項目

  • ☑ 全身性の感染症(細菌・真菌・ウイルス)
  • ☑ 梅毒陽性、HBs抗原陽性、HBc抗体陽性、HCV抗体陽性、HTLV-1抗体陽性、HIVーRNA陽性、ヒトパルボウイルス陽性、サイトメガロウイルス陽性
  • ☑ クロイツフェルト・ヤコブ病とその疑い
  • ☑ 悪性腫瘍、白血病・悪性リンパ腫等の血液腫瘍
  • ☑ 膠原病などの自己免疫疾患
  • ☑ 原因不明の死亡
  • ☑ 重篤な代謝性・内分泌系疾患による骨質の異常
  • ☑ 細菌・真菌巣および開放創の近傍にある組織

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冷凍保存

-80℃ディープフリーザーで厳重な管理のもと保存し、およそ5年間臨床使用が可能です。 

緊急冷却装置・24時間モニタリングシステム

停電・フリーザー故障時には温度異常の警報が作動し、炭酸ガスによる緊急冷却装置が作動します。


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