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~ ご一緒に内科学、腎臓病学を学びましょう ~

腎臓内科の卒後臨床研修プログラムについて

北里大学病院卒後研修プログラムは、新内科専門医制度に基づき、初期臨床研修プログラム2年間と後期臨床研修プログラム4年間で構成されています。
初期臨床研修プログラム内での腎臓内科の研修は1~2ヶ月間(希望あれば初年度、2年目合わせて4ヶ月間)行われます。後期臨床プログラムでは腎臓内科研修を中心とした内科研修を行います。後期研修プログラムは、臨床研修統括センターが申込先になり、腎臓内科科長が教育責任者となります。

プログラムは以下をご覧ください

初期研修プログラム

腎臓内科後期臨床研修プログラムについて

到達目標

  1. problem-based learning (PBL)、problem-based solvingの技法を修得する。
  2. problem-oriented medical record (POMR) の記載を実践する。
  3. 主要な内科疾患(腎臓分野以外のすべて)の統合的診断技法を修得する。
  4. 全ての腎臓疾患の診断技法を修得する。
  5. 主要な腎臓疾患の治療を経験する。
  6. 症例で疾患の成立過程と発症機序を説明できる。
  7. 腎臓疾患の全人的医療(医学的、社会的な面から‘ヒト’を診る)ができる。

臨床研修分野

  1. 下記の項目について、生理と病態、鑑別診断、確定診断、合併症、治療、経過、長期治療と予後を患者さんの診療から実践的に学びます。
    1. 腎臓の正常機能:糸球体機能、尿細管機能、酸塩基調節、内分泌機能、代謝機能など
    2. 水、電解質異常:脱水、溢水、血清Na、K、Ca、P、Mgなどの異常
    3. 腎機能障害:急性腎不全、慢性腎不全、尿細管機能異常、内分泌異常
    4. 腎炎:糸球体疾患、尿細管間質性疾患
    5. 膠原病、血管炎の腎障害
    6. 代謝疾患の腎障害:糖尿病性腎症、アミロイド腎症、ファブリー病など
    7. 感染症関連の腎障害:MRSA腎症、HCV腎症、HBV腎症、IEの腎症など
    8. 悪性腫瘍と腎障害:骨髄腫腎、リンパ腫、癌などに伴う腎疾患
    9. 高血圧: 腎性高血圧、内分泌性高血圧、腎血管性高血圧、本態性高血圧、悪性高血圧など
    10. 血液浄化療法:血液透析(HD、HF、HDF)、CAPD、血漿交換、
      血液吸着(IgG、LDL、ビリルビン、白血球など)
    11. 腎移植:免疫抑制療法や移植腎病理所見、感染症治療等
  2. 専門医による講義、レクチャー、専門書の抄読、症例検討などが予定されています(2017(平成29)年度は水▪電解質▪酸塩基平衡異常、腎病理の読み方、腎疾患と免疫のレクチャーが行われました)。

臨床実務

  1. 病棟診療に携わる
  2. 外来診療を経験する。
  3. 血液浄化センター(HD, CAPD, その他の血液浄化療法)診療に携わる。
  4. 腎移植外来及び移植後合併症の診療を経験する。
  5. 内シャント増設、血管拡張術などの手技に携わる⇒指導医による技術指導

研究研修

  1. 症例発表を通じて、まとめ方、発表の仕方を学ぶ: 内科学会総会及び地方会、日本腎臓学会総会及び東部会、日本透析医学会総会、日本移植学会、腎移植臨床学会、日本高血圧学会、その他。
  2. 症例の論文作成ができる:指導医から論文作成の指導を受け、投稿、掲載を行う。
  3. 指導医の基礎、臨床研究を共に行う:概ね週に2日までを限度とする。
  4. 指導医のもとで、自分のテーマを持って研究ができる。

教育研修

  1. 後輩病棟医の病棟診療を支援して教育を体験する。
  2. 研修医の診療への基本的知識の教育を行なう。
  3. 学生のbed side learning (BSL) を支援することで教育に参加する。

神奈川県内連携病院

北里学園内連携病院
神奈川県内連携病院
神奈川県外連携病院

得られる資格

腎臓内科後期臨床研修スケジュール

腎臓内科研究員(医学部助教)

腎臓内科後期臨床研修プログラム終了後は、腎臓内科研究員(医学部助教)となります。研究員の期間は最長10年間ですが、希望により大学院へ進学、海外留学が可能です。

教育目標

  1. 腎疾患専門診療の経験を深めて、腎臓専門医、透析専門医、高血圧専門医の認定をうける。
  2. 研究を行うことで科学的思考の修練をする。
  3. 腎臓内科医としての専門診療能力を向上させる。

行動目標

  1. 患者ごとに、疾患の機序とその成立過程を説明できる。
  2. 専門領域のあらゆる疾患について診断と治療を体験する。
  3. 患者の問題点を医学研究のプロトコールに昇華する方法を修得する。
  4. 機序が未知の病態や疾患について、機序の仮説を複数考えて、研究プロトコールに昇華する。
  5. Case seriesないしは動物実験で、prospective researchを体験する。
  6. Case seriesないしは動物実験研究の論文作成、投稿を通じて、 科学的思考、論理的思考を養う。
  7. 研究論文の誌上発表を通じて、医学への貢献を体験する。
  8. 医師の教育指導者としての素養を修得する。