各分野の特徴と診療実績

婦人科腫瘍分野

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍に対して、正確な診断を行い、手術療法、化学療法、放射線療法などの治療を行っています。子宮頸がん、子宮体がんに対する低侵襲手術(腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術)に積極的に取り組んでおり、良性腫瘍に対するものも含めて低侵襲手術症例数が飛躍的に増加しています。婦人科良性・悪性腫瘍に罹患された患者さんに対して、適応を見極めた上で患者さんとご家族に腹腔鏡でもロボット支援手術でも開腹手術でも適切な術式を提案し、希望する術式をどれでも提供できる体制を整えています。進行卵巣がんに対しては、最も予後が良好であることを目指して初回手術における残存腫瘍なしを目指した拡大手術を標準術式化し、その手術の質は確実性・安全性の面から国内はもちろん国際的にも先進的であると自負しています。また、国内、海外施設も含めた国際的な多施設共同臨床試験に参加しており、より有効ながん治療の開発を目指しています。

診療実績

子宮頸がんの治療数

子宮頸がん*治療数の推移

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
54 36 69 61 61

子宮頸がん*に対する主治療

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
手術
  開腹手術 16 20 35 20 32
  腹腔鏡下手術 0 3 1 4 6
同時化学放射線療法 25 9 13 20 13
放射線単独療法 9 1 14 14 7
抗がん剤療法 4 3 6 3 3

*上皮内癌を除く

子宮頸部上皮内癌・高度異形成に対する治療

  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
円錐切除術 33 35 27 38 39
レーザー蒸散手術   0 0 0 1
腹腔鏡手術   13 10 5 10
ロボット支援下手術   0 1 10 4
開腹手術   3 1 0 3

子宮体がんの治療数

子宮体がん*治療数の推移

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
52 61 79 80 91

子宮体がん*に対する主治療

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
手術
  開腹手術 48 37 56 46 37
  腹腔鏡下手術 0 19 15 11 20
  ロボット支援下手術 0 0 5 23 33
放射線単独療法 1 4 0 0 0
抗がん剤療法 3 1 3 0 1

*子宮内膜異型増殖症を除く

子宮がん*手術術式

*子宮頸部上皮内癌および子宮内膜異型増殖症を除く

卵巣がんの治療数

卵巣がん*治療数の推移

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
34 43 42 58 63

*卵管癌・腹膜癌を含む

卵巣境界悪性腫瘍 治療数の推移

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
7 15 18 11 18