教室紹介

同窓会長のご挨拶

君、人に熱と誠があれば、何事でも達成するよ(北里柴三郎先生名言集より)

会長 鈴木 真
北里大学医学部産婦人科同窓会

産婦人科同窓会を代表してご挨拶申し上げます。
産婦人科教室は1972年に創設され、同窓会創立は。約40年の歴史があります。
現在、同窓会員数は160名余りとなり、北は青森県から南は沖縄県まで全国で同窓の先生方が活躍をされております。

これから産婦人科医を目指そうとする先生方にとりましては、現在の臨床研修医制度が施行されるようになり、どの病院で研修を積まれるかが、医師として、また社会人としての人生を歩む上での大きなポイントになることと思います。今から30年前、私が研修医の頃には産婦人科入局者の殆どが内部出身者で男性医師が圧倒的に多い時代でありました。丁度、大学病院にオーダリングシステムが導入されたばかりで、検査や術後点滴のオーダー作業に手間取った思い出があります。今は亡きポケベルの時代でしたが、現在では、院内PHSやスマートフォンの普及により院内外での環境もどんどん変化して来ております。
産婦人科はご存知のように、産科・婦人科・生殖内分泌、女性医学と様々な分野に分かれ、1つの診療科であれその内容は大きく異なります。産科・生殖系は、人の誕生という他科では経験できない貴重な経験が出来ますし、無痛分娩に関しましては、開院当初からの歴史があります。総合周産期母子医療センターですので、ハイリスク妊娠・分娩の症例も豊富です。 また、少子高齢化が進んで行く傾向にある反面、不妊に悩まれる女性が多いのも実感いたします。婦人科系におきましては、内科・外科系両方の経験を積むことが出来ますし、超音波検査や腹腔鏡下手術の手技もこれから産婦人科を目指す医師にとっては必須条件となって来ております。

院外活動におきましては、神奈川県内での学術講演会が相模原地区をはじめとし、横浜、川崎地区でも活発に開催され、都内で開催される学会等にも参加し易い環境にあります。
海野教授の「これからはAIの進歩により内科系の診断は研修医もベテランも差がなくなって来るだろうけれども、分娩、手術の技術は経験の積み重ねだね・・・」という言葉が印象に残っております。

近年、病院見学を希望される医学生、初期研修医の方々が増えている様ですし、産婦人科医を希望する女性医師も増えております。
「北里大学病院産婦人科で働いてみようかな?」と興味がある方は是非、お問い合せ下さいますようお願い申し上げますと共に、入局されました際には、同窓会としてもご支援をさせていただきたいと思います。
2020年には医学部創立50周年の節目を迎えますと共に、創始者であります北里柴三郎先生が、新紙幣千円札の顔となることで、ますます知名度も上がって来ることと思います。