患者様へ

局所麻酔（脊髄麻酔、硬膜外麻酔、神経そうブロック）を受けられる方へ

手術前日、禁飲食の制限が指示されます。
手術当日、時計、指輪や入れ歯は、必ずはずしておいてください。
手術室に行く前に、指示のある場合は前投薬を飲みます。
手術室に着くと、着衣をとり、全身をタオルケットで覆います。
手術室に入り、心電計、血圧計などをつけます。
続いて、手術中および手術後の痛みをとるために、硬膜外麻酔、脊髄麻酔、神経そうブロックなどの麻酔の注射をします。針を刺す前に、痛み止めの注射をします。少し痛いですが、協力してください。患者さんの協力で麻酔の注射が早くすみます。
局所麻酔は意識はなくなりません。手術中は眠くなる薬を点滴から注射して、意識のない状態で経過するようにしています。手術の種類（帝王切開術や前立腺の手術など）によっては手術中に眠くなる薬を使わない場合もあります。
患者さんの状態が変わったり、局所麻酔の効果が不十分の場合は全身麻酔に変更する場合があります。手術中は、麻酔科医が患者さんや手術の状態を見ながら、呼吸や血圧が安定するように麻酔の管理に務めます。
局所麻酔は、手術が終わってもすぐには痛みが出ませんのでご安心ください。もし痛いときには遠慮なく申し出てください。手術後の痛みをがまんする必要はありません。また、吐き気やふるえが出ることもありますが、これらも治療できます。遠慮なく申し出てください。
脊髄麻酔や硬膜外麻酔では手術が終わった後、足が動きにくくなっています。時間とともに、手術前と同様に動くようになります。

いかがでしょうか。麻酔のことを少しはご理解いただけましたでしょうか。気がかりなことや不明な点がありましたら、担当の麻酔科医や手術部看護婦に遠慮なくおたずねください。