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山下教授からのメッセージ

一人前そして一流の耳鼻咽喉科・頭頸部外科医を目指そう

 研修医、学生の皆さん, 当教室のホームページへようこそ!

 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学は、聴覚・嗅覚・味覚・平衡覚などの感覚器や、嚥下・呼吸・発声・構音など生命の維持や生活の質(QOL)を保つ上で欠かせない重要な機能を取り扱っています。また悪性腫瘍やアレルギー疾患などの診療も数多く行う実に幅広い診療科です。外科的要素も内科的要素も双方を含み、小児~成人~高齢者とあらゆる年齢層の診療に関わることができることも魅力です。治療成績のみでなくQOLの向上が強く叫ばれる昨今、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の守備範囲はその重要性を増しています。専門分野として頭頸部腫瘍、聴覚・耳科学、鼻副鼻腔・アレルギー科学、神経耳科学(めまい平衡)、喉頭科学(音声、嚥下)、気管食道科学、小児耳鼻咽喉科学など様々ありますが、当科には教室内、関連病院、同窓会にこれら様々な分野において第一線で活躍しているエキスパートが多数存在します。初期研修終了後の4年間の後期研修では、期間を区切ってこれら様々な専門外来や関連病院へ所属してもらい、あらゆる専門分野に関する知識、診療技術を身につけて耳鼻咽喉科専門医になって頂きます。その上で、進むべき専門領域を自ら選択してもらうシステムです。いかなる分野に興味があっても、きっと皆さんの知識欲、向上心を満足させてくれるはずです。

 平成26年に開院した新北里大学病院・東病院は、その規模の拡充、最新機器の導入、院内システムの刷新を行い、名実ともに最先端を行く病院となりました。この恵まれた場所で、皆さんが我々の仲間として第一歩を歩んでくれることを心から歓迎します。耳鼻咽喉科・頭頸部外科に関する知識や診療技術はもちろんのこと、新しい医療を切り開くための臨床および基礎研究に至るまで、ともに切磋琢磨しながら学んでゆきましょう。一人前のそして一流の医師を目指しましょう!当教室にはその環境が整っています。皆さんの夢をぜひ当教室の一員として実現してください。教室員一同、やる気に満ちた皆さんにお会いできること、心から楽しみにしています。

北里大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科について

  1. 歴史と実績を有する
    本学は北里柴三郎が大正3年に開設した北里研究所の記念事業として昭和37年に創立されました。当教室は昭和46年開講の歴史を有する教室です。
  2. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における各分野に専門医を有する
    耳鼻咽喉科・頭頸部外科のそれぞれの分野に専門家を有し、幅広くかつ高いレベルで研修が可能です。また大学院・留学コースも備え、幅広いニーズにこたえる多くのプログラムを有しています。
  3. 大学近傍に連携地域中核病院を有し、真に連携した研修を提供する
    大学での専門性の高い診療、地域中核病院での日常的に遭遇する疾患の診療をバランスよく研修でき、近距離に多くの連携病院を配置している*ため、真に連携した研修が可能です。研修終了時には幅広い疾患に対して自信をもって対応できる実践力を身に付けることができます。
  4. 多くの症例数を有し、多くの専門研修医が学んでいる
    研修基幹施設は本邦でも有数のベッド数、症例数を誇り、数多くの症例を多くの先輩、同僚、後輩と切磋琢磨しながら学ぶことができます。
  5. 科学的見地に基づいた根拠に基づく医療を実践できる医師に育てる
    幅広い診療技術の習得はもちろんのこと、積極的な学会発表・論文作成などにも重点を置き、根拠に基づく医療を提供できるバランスのとれた医師になることを目指します。

*〈 主な関連病院 〉  以下の施設にて研修を行っております。

主な関連病院

教育プログラム 詳しくはこちらをご参照ください

プログラムの目的

耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師として、耳、鼻・副鼻腔、口腔・咽頭・喉頭、唾液腺、甲状腺、頭頸部の全ての領域において幅広い臨床経験を有し、「耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域のあらゆる疾患に対して、良質・安全な標準的医療を提供でき、かつ高度先進的な医学的知識も兼ね備えた」専門医となることを目標とします。 また診療技能だけでなく、学会発表・論文作成を通し、専門医となるにふさわしい科学的思考を基盤とした根拠に基づく診療(evidence based medicine)のできる医師の育成を目的とします。あわせて北里大学病院の理念である患者中心の医療を提供するための豊かな人間性の形成を目指します。

プログラム 「A 基本プラン」「B 大学院・留学プラン」の2コースを設置

モデルケース図

モデルケース図

A 基本プラン

 1年目(平成29年度):期間研修施設である北里大学病院において研修を行います。

 2~3年目(平成30~31年度):連携病院である北里大学メディカルセンター、相模原病院、大和市立病院、相模原協同病院、茅ケ崎中央病院の5研修施設のいずれかで、地域の中核医療を担う病院にて研修を行います。また連携病院で学んだことをもとに、北里大学病院にてさらに高度な研修を行います。連携病院の期間は最長2年6か月まで、通常1年6か月を原則として研修します。

 4年目(平成32年度):1~3年目で習得すべき処置と基本的手術の基礎を習得後、責任ある立場で診断治療を行い、専門医として独り立ちできるように研修を積みます。

B 大学院・留学プラン

 大学院入学を希望するものは、4年間を上限に大学院で学ぶことができます。原則として「A基本プラン」における3年目課程終了後から可能です。大学院入学にあたっては各院の入学考査に合格する必要があります。学会規定により、大学院通学中にも一定量の臨床に携わる場合には研修期間としてカウントされます。

 留学に関して、当教室から国内および海外留学いずれも可能です。基本期間は2年で、その期間は研修プログラムは中断の扱いとなります。ただし、学会規定により一定量臨床に携わっている場合には研修期間としてカウントされます。

週間スケジュール例

 
午前 外来業務 回診 手術 外来業務 手術 病棟業務
午後 検査 病棟業務 手術 専門外来 研究 (休み)
  • 専門研修基幹施設で水曜日夜に総カンファレンスを行っているので出席する。
  • 各施設主催の講習(医療安全、感染対策、医療倫理、各種FD等)に規定数参加する。
  • 夏期・冬期休暇あり。
  • カンファレンスや勉強会、学会への積極的な参加を推奨する。
  • その他必要な当直業務を行う。