1.業務体系と主な内容

　東病院ME部の業務は大きく分けて「機器管理部門」と「在宅部門」の2つからなっており、両病院ME部の各部門と連携をとりながら業務を行っています。
〇機器管理部門
　東病院内および在宅で使用する医療機器を一括管理し、日常点検や年間計画に基づいた定期点検を行っています。医療機器管理システム「ME-TOMASS」を用い１台１台の稼働状況や点検履歴、修理履歴などの把握し、効率的な運用や故障などのトラブルを未然に防ぐよう努めています。また、呼吸療法業務として慢性期および亜急性期の呼吸療法のサポートを行っています。人工呼吸器の導入時の機器の設定、病棟巡回点検、外来時点検、NPPV（非侵襲的陽圧人工呼吸）のマスクのフィッティング、患者さまへの教育、機械的排痰補助などが主な業務です。
〇在宅部門
　東病院では在宅業務として主に在宅人工呼吸療法を行っています。対象は神経内科、小児科(小児在宅支援病棟)および総合診療科(在宅緩和病棟)の患者様で導入支援、外来フォロー、レスパイト入院時の管理、トラブル時の対応が主な業務です。そのほかに在宅で酸素が必要な方のHOT（在宅酸素療法）や精神科の睡眠時無呼吸症候群に対してのCPAP療法（経鼻的持続陽圧呼吸療法）の導入支援も行っています。
 

---

2. 東病院ME部の紹介

　2015年5月25日の東病院リニューアルオープンにあわせ東病院ME部技士室も移設しました。他部署が使用していた部屋を臨床工学技士の業務に合うように改修しました。部屋は「機器洗浄室」、「機器整備室(兼機器庫)」および「事務室」の3部屋で構成されています。特記すべき点は、従来の部屋では構造上実現できなかった機器の流れのワンウェイ（汚染した機器と清潔な機器が交差しない一歩通行）が可能となったことです。また、「機器洗浄室」と「機器整備室(兼機器庫)」の間はガラスのパーテーションを採用し少ないスタッフでも広い部屋全体を見渡せるように工夫しています。
 

---