本研修は、公益財団法人 国際看護交流協会-THE INTRENATIONAL NURSINGFOUNDATION OF JAPAN(INFJ)が、独立行政法人国際協力機構- JAPAN INTRENATIONAL COOPERATION AGENCY(JICA)により受託実施している研修事業で毎年開催されています。
主な目的は、日本の臨床における看護管理、看護サービスの現状、マネジメントを学ぶ機会をアジア・大洋州地域の医療機関(看護部門)に提供することであり、研修生は約8週間、日本に滞在しながら、さまざまな教育プログラムを受講します。
今回、北里大学病院は2日間のプログラムを担当しました。その1日目の様子について紹介します。
KITASATO研修プログラム
講義
看護継続教育の概要や、北里大学病院の取り組みを紹介しました。
組織が求める人材と現状について評価したうえで、教育計画を立案し教育効果の測定を行う大切さと、その取り組みは組織の成果につながることなどについて説明しました。
グループワーク
自国に持ち帰りすぐに活用できることを視野にいれ1年間の教育計画を立てるというテーマで、2グループにわかれてワークを行いました。
グループワークの発表
ミニ個別レクチャー・院内施設見学
研修生は、自国や施設ごとの課題に沿い、個別に質問や見学希望を出されました。その領域は、医療廃棄物の取り扱いや機材の消毒、保管など幅広い内容でした。当院の取り組みに対しては、高い関心を示されました。
また、新病院の感想は日本語で「キレイデスネ。ホテルミタイデスネ。」と話されました。
2日目のプログラムは、JICA研修センターに会場を移し、本日立案した教育計画のうち一項目を選び、教育効果測定も含めた教育プログラムの作成が予定されています。
今回、研修生の皆さんにとってKITASATO研修プログラムで経験した学びが、自国での実践に繋がることを願っています。
また、私たちも様々な国の事情を知る機会を与えていただき感謝しています。
海をまたぎますが、共に看護師として「看護教育」に貢献できるとうれしく思います。
2015.11.27