この研修は、6ヶ月間に計3回の集合研修を行います。その間に、自分が選んだ看護理論を用いて看護を実践し、最終的にはその結果をポスターで発表します。
研修の目的
看護理論の理解を深め、選択した一つの看護理論に基づいた看護実践ができる。
研修内容
3月「実践に活かせる看護理論I」 学ぶ
教育科長から「看護理論概論」、CNSから4名の理論家の「看護理論」の講義を受けました。 看護理論は、「難しい、苦手だな」と思いがちですが、各CNSからの講義事例を用いた説明で分かりやすく、理論を学ぶ意味と理論の特徴を理解することができました。
理論家 | 担当CNS |
---|---|
トラベルビー | がん看護 |
ぺプロウ | 精神看護 |
家族看護 | 家族看護 |
危機理論 | 急性・重症患者看護 |
6月「実践に活かせる看護理論II」ディスカッション
グループワークで、これまでの実践を整理しました。直接CNSからアドバイスを受け、自分の看護を振り返る機会となりました。
また、昨年度の参加者からの要望で、「示説発表の特徴と発表の仕方」の講義を行いました。大勢の前で発表することはドキドキするけれど、今回学んだことで9月の発表会のイメージ作りや心構えの機会となりました。
9月「実践に活かせる看護理論III」発表
これまで自分が看護理論を用いて実践してきた看護の経過・結果についての発表会です。4会場で、各自が作成したポスターを用い、学会の示説発表と同じスタイルで行いました。発表(10分の発表と5分の質疑応答)研修生は、工夫をこらして作成したポスターを用いて、理論に基づき実践した看護を発表しました。
「看護理論の学習」「ポスター作成の学習」「示説発表の経験」ができるという、"一粒で3度美味しい"研修です。この研修の成果を北里看護研究会で発表する研修生も多くいます。
研修参加者の声
企画者の声
この研修は、看護理論を学び、学んだ理論の視点で看護を実践し、実践したことを整理して発表するという長期間の研修です。職場で実践する研修は、多忙な日々の中で大変だったと思います。しかし、研修生はしっかりと理論を学び、実践できていました。発表会では、どの研修生も真摯に患者さんと向きあい、看護したことが伝わるすばらしい発表内容でした。患者さんとの関わりを通して看護師として一歩も二歩も成長できた研修となりました。
2011.10.26