「看護過程(アセスメント)と看護記録」研修の報告

「看護過程(アセスメント)と看護記録」研修

クリニカルラダ―レベルIIの看護職員を対象として、看護記録の研修会を開催しました。

看護過程にそった看護展開をするために、アセスメント能力の育成を図ることを目的とし、ねらいは、①看護過程と看護記録の関連性がわかる、②患者の健康状態に関するデータの収集、確認、解釈、判断のポイントが理解でき、NANDAの13領域にそった領域別アセスメントポイントが整理できる、としました。(主催:看護記録委員会 開催:1月)

研修のメニューは以下の通りです。

午前

講義
「看護記録とは(記載基準の使い方を含む)」
「NANDA13領域のアセスメント」

午後
  • 演習
    「事前配布していたペーパーペイシェント(糖尿病)を使用してグループワーク」
    「自身で展開してきたアセスメントを午前中の講義の資料と確認」
    「アセスメントをグループメンバーと共に見直し」
  • 発表
    「グループから気になる領域と看護診断を導き出し看護診断の発表とまとめ」

研修生の主な感想

  • 看護記録、看護診断の基本が理解できた。
  • 多方面から患者をアセスメントする必要性や全体像を捉える重要性を感じた。
  • NANDA13領域から、患者の背景・問題が様々見え、それについて何度もディスカッションすることが、より良い看護に結び付くと思う。
  • 実践の場で活用し、レベルアップしていきたい。

企画側からの一言感想

講義の中で、看護記録の法的意味や施設基準・診療報酬との関連など、研修生が普段あまり触れない内容を取り入れた。更に記録の実際を紹介する中で「ほぼ」「自制内」「大体」など普段良く使用している言葉は、人によりとらえ方が変わりやすく曖昧な表現であることに気づくなど、正しい看護記録を記載することの重要性を実感できていた。
今回の研修を機に、現場でのアセスメント能力が向上しよりよい看護の展開につながることを期待したい。

2011.03.08

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