平成22年度文部科学省「看護師の人材養成システムの確立」
2014年10月18日(土)、北里大学病院、北里大学東病院の単位責任者・主任看護師を対象とした「コーチング研修(基礎編)」を実施しました。新たに作成した、クリニカルラダー・キャリアパスを効果的に運用するためにこの研修を企画しました。また、人材育成に高い関心のある薬剤師、臨床心理士も参加しました。研修の目的は「自立できる部下を育成するためのコミュニケーション能力を向上させるためのコーチング技術の基礎を学ぶ」とし、(株)グローバル・シフト・コミュニケーションの彦田友治先生・彦田美香子先生に講師をお願いしました。講義と演習を交互に繰り返しながら、あっという間の3時間でした。
コーチングの歴史やコーチの使命と心得などの基礎知識の講義後に、講義の内容を踏まえて2人組で「お互いの話を無視し続ける」「相手の話をよく聞く」を繰り返しながら、その違いを確認しました。
コーチングの4大スキル(観察・傾聴・質問・承認)を学び、このスキルを意識しながら、「相手の今一番欲しいものorやりたいこと」を質問から導き出す演習を行いました。相手に自分の知りたいという気持ちを押し付けず、聞き出すことの難しさを実感しました。
5つのエチケットを守り、決まったステップを踏むことで対話をうまく進め、結論を導き出す過程を体験しました。
話を整理するGROWモデルとチャンク(表現の塊)という視点を学びました。演習を通して、話の食い違いを修正しながら整理する体験ができました。
過去にもコーチングのセミナーなどを受けた研修生も多くいましたが、本日の研修を終え、「部下の自主性を引き出す振り返り、自主性を高める教え方」についての新たな学びを持ち帰ることができました。次回のコーチング研修(応用編)「効果的な目標面接」への期待が高まりました。