平成22年度文部科学省「看護師の人材養成システムの確立」
2011年2月19日(土)、北里大学L3号館において、「北里大学病院看護コラボレーションセンター開設記念のキックオフ講演会」を開催し、外部を含め200名を超える方々に参加いただき、盛況裏に終了しました。
北里大学病院・北里大学看護学部は、平成22年度文部科学省「看護師の人材育成システムの確立プログラム」事業に選定されました。看護部と看護学部の協働を基盤とした「看護職のエンパワー育成」のための事業を担うのが看護コラボレーションセンターです。
今回はこの看護コラボレーションセンターの開設を記念して、前半は聖路加看護大学学長の井部先生、聖マリアンナ医科大学病院ナースサポートセンター長(統括看護部長)の陣田先生に講演をしていただき、後半は本事業の概要の説明を行ないました。
井部 俊子 氏 | 聖路加看護大学 学長 |
別府 千恵 | 北里大学病院看護コラボレーションセンター センター長/ 北里大学病院 副院長・看護部長 |
井部先生からは、看護における「エンパワーメントの獲得」について講演をしていただきました。
マネジメント(経営学)におけるエンパワーメントと、看護におけるエンパワーメントの違いや、一般企業においてのエンパワーメントの獲得法が看護の現場にどのように応用できるかなど、サービス研究を援用し、体験談や実例を挙げ分かりやすくお話していただきました。後輩を指導する立場の看護職には、今すぐ実行できるような、実践に即した内容でした。
陣田 泰子 氏 | 聖マリアンナ医科大学病院ナースサポートセンター長(統括看護部長) |
髙橋 眞理 | 北里大学病院看護コラボレーションセンター 副センター長/ 北里大学 看護学部長 |
26年間の臨床現場での体験や知識をもとに生まれた「看護現場学」について、陣田先生からお話していただきました。看護現場学とは、看護職が臨床の場で体験したことや忘れられない思い出を、常に内省することで自己の看護のこだわりを明確化し、それを「強み」へと発展させていく方法です。ご自身の体験から「看護現場学」が生まれるまでと、実際どのようにして行なうかの詳細などを、講演いただきました。臨床一筋の陣田先生のお話は、臨床で働く看護職にとってはとても身近に感じたのではないでしょうか。
別府 千恵 |
北里大学病院看護コラボレーションセンター センター長 |
別府 千恵 |
北里大学病院看護コラボレーションセンター センター長 キャリアパス構築ワーキンググループ リーダー |
黒田 裕子 |
教育プログラムワーキンググループ リーダー 北里大学看護学部教授 |
猪又 克子 |
教育指導者養成ワーキンググループ リーダー 北里大学病院教育担当科長 |
後半の報告会では、各担当者からプログラムの概要、三つのワーキンググループの概要の説明がありました。最後に質疑応答の時間が設けられ、参加者からの熱心な質問も飛び出し白熱した質疑応答となりました。