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教授からのメッセージ・血液内科について

ようこそ北里大学血液内科へ!

血液内科は究極の「総合内科」です

皆さんは血液内科というとどのようなイメージを持ちますか? 「難しい」「分かりにくい」「大変」「こんなのやってられない」という印象を持つ人が多いかもしれません。確かに血液内科では、顕微鏡で細かく細胞を判別し、FACSという表面抗原検査でCD△△という意味の分からない抗原を検討し、さらに染色体検査や遺伝子PCR検査では多くの「暗号」のような遺伝子名を検索します。また、多数の抗癌剤を使用し、これも「血液嫌い」の原因かもしれません。でも、安心してください。個々の症例において検査や治療で注目すべきポイントは限られており、一定の基本ルールで検査や治療の大部分は理解することができます。そして、臨床現場で指導者について少し経験をしてもらえれば実際にはほとんど困ることはありません。
むしろ、血液内科は他の内科と比べてより「内科らしい」ことに気がつくと思います。血液細胞や凝固因子は「全身臓器」です。血液の異常は循環器・消化器・呼吸器・腎泌尿器系などあらゆる臓器に波及するため、血液内科の診療範囲は広く、その意味で究極の「総合内科」としての側面を持っています。Generalistを目指す先生方の参加を心よりお待ちしています。

北里大学では多数の症例を経験し、臨床・基礎研究に参加していただきます

北里大学病院のある相模原・町田地区は血液専門医が非常に少なく、多くの方が当院に紹介されてくるため、診療対象の疾患数、患者数の点で当院は神奈川県内でも数少ない規模の病院となっています。このため、北里大学ではプライマリ・ケアを含む幅広い造血器疾患の診療を行っており、短期間に凝固系疾患を含むほとんど全ての血液疾患を経験することができます。
臨床研究では各種疾患の治療成績やバイオマーカーに関する研究を進めており、JALSGの他、様々な全国・県内研究班による多施設共同研究にも参加しています。また、基礎研究では、TGFβファミリー分子による造血制御機構に関する研究、過剰鉄と造血に関する研究、複数臍帯血ユニットによる造血幹細胞移植システム確立に関する研究をマウスモデルを用いて進めています。北里血液内科の先生には、積極的に診療に参加してもらってあらゆる血液疾患の診療経験を積むと同時に、皆最低一つのテーマを持って研究活動を行い、外部に情報を発信してもらいたいと考えています。

私たちは、診療・研究の双方に精通した血液内科医の養成を
第一の使命にして活動しています

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