平成22年度文部科学省「看護師の人材養成システムの確立」
北里大学病院看護コラボレーションセンターは、平成22年度より「協働を基盤とした高度実践者・教育者育成−看護職のエンパワーを育成するコラボレーションシステムの構築−」というテーマのもとで、看護部と看護学部の協働を基盤に事業を実践しています。
昨年度の海外ヒヤリングにおいて、ピッツバーグ大学看護学部におけるシミュレーション教育の実情を見学しました。ここでは、シミュレーション教育が隣接するセンター(WISER)で実施されますが、病院の看護部門や看護学部とも密接につながっており、高度な整備がされています。高度な臨床実践力を育成するという目標達成がされています。われわれも学部教育から卒後につながるキャリアアップを目指しており、基礎教育・卒後の現任教育において、シミュレーション教育は必須のものだと考えています。
今回、看護基礎教育におけるシミュレーション教育の第一人者であるRichard Henker博士(ピッツバーグ大学看護学部教授)をお招きし、「看護基礎教育におけるシミュレーション教育―臨床力のある看護学生の育成―」についてご講演いただきます。また、現在ピッツバーグ大学WISERにおいて特別研究員として活動されている、岩下寛子先生(獨協医科大学越谷病院救急医療科医師)に「シミュレーションの活用法:チーム医療における効果的なコミュニケーションを目指して」というテーマでご講演をいただきます。看護師としての立場及び看護教員の立場で、キャリアアップを目指したシミュレーション教育について学ぶ機会にしたいと思っておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。