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泌尿器科の代表的な疾患


停留精巣

停留精巣とは


男児では胎生期に精巣がお腹から陰嚢内に下降してきます。この下降がうまくいかず、陰嚢内に精巣がない状態を停留精巣といいます。

原因


男性ホルモンの分泌が不十分であったり、精巣導帯という精巣と陰嚢を結んでいるものの付着している位置に異常があることや精管、 精巣挙筋などの発育形成不全などが原因と考えられています。

診断


鼠径部から陰嚢上方に触知したり、触知不能の場合も超音波や腹腔鏡で精巣の位置や大きさを確認します。 これらの検査でも見つからない場合には腹腔鏡検査を行う場合もあります。

治療法


生後1年までは自然下降も期待できますが、それ以降はほとんど期待できないため、精子を作る機能の低下を避けるためにも、 1-2歳までの間のできるだけ早期に精巣を陰嚢内に固定する手術を行います。精巣が十分に陰嚢内に収まらない場合は2期に分けて手術を行うこともあります。