腹圧性尿失禁
Stress incontinence
腹圧性尿失禁とは
運動や咳などで急に腹圧がかかるときに尿が漏れるタイプの失禁です。
原因
骨盤内の臓器を支え、尿道を締める働きをしている骨盤底筋といわれる筋肉が弱まることによって起こり、出産歴のある中高年の女性に多くみられます。
診断
視診 | 膀胱脱などの確認を行います。 |
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チェーン 膀胱造影検査 |
尿道と膀胱の解剖学的な関連をみる検査です。 |
パッドテスト | パットをつけていただいた状態で、水分を取ってもらった後、せき、くしゃみ、など腹圧のかかり易い状態を作り、尿失禁の量を測定する検査です。 |
膀胱内圧・ 尿流検査 (Pressure Flow Study) |
膀胱から尿道の圧の変化の確認や尿がもれる瞬間の尿道の状態や、括約筋の働きを調べます。 |
治療法
上記検査によりタイプ、重症度の診断を行い、下記治療を行います。
保存的治療法
骨盤底筋訓練法、薬物療法(抗コリン剤、β受容体刺激薬、α受容体刺激薬など)
手術療法
保存的治療が無効の際に適応となります。
テープ状のメッシュを用いて尿道を固定するTVT(テンションフリー膣テープ)またはTOT(テンションフリー経閉鎖腔テープ)手術を行います。