小児集中治療室(PICU)
Pediatric intensive care unit・PICU

小児集中治療室(PICU)安藤 寿

少しでも、具合が悪く・辛そうなお子さんの力になれればと思います。

『小児集中治療室』とは?

小児集中治療室(PICU, Pediatric Intensive Care Unit)とは、成人の集中治療室と同じように、呼吸・循環・中枢神経・代謝などの生命維持に関わる重要な臓器の障害に対して、強力かつ集中的に管理・ケアをする為の治療室です。

当ユニットのように大学病院に設置されているPICUは日本ではまだ珍しく、およそ10施設を数えるのみです。北里大学病院には8床のPICUベッドがあり、相模原市・海老名市・座間市・綾瀬市・大和市やその他近隣地域の重篤な患者さん受け入れや大きな手術を行った術後患者さんの全身管理を行っています。その歴史は2001年に開設し15年以上の歴史が経ちましたが、2014年の新病院開院に伴い病床やシステムを一新しております。

対象となる患者さんは、15歳未満の内科的・外科的な病気や、外傷・中毒・熱傷などの外因性の事故などによるものです。また15歳以上の患者さんにおいても、小児特有の疾病を有する患者さんの受け入れも行っています。一般の小児病棟では診ることできないような、人工呼吸管理・体外循環・中枢神経管理・術後管理(心臓手術・脳神経手術など)を必要とする重症な患者さんを診療しています。多種多様の疾病を含み、年齢層の異なる小児の患者さんになりますので、各科毎の得意・不得意の差が出ないよう、全ての患者さんに対して小児科医が協働して診察・治療を行っています。

主に取り扱っている疾患

診療実績

  2018年
入室者数 460名
平均在室日数 5.2日
救急車での搬送 165名
他医療機関からの転送患者さん 116名
当院医師による迎え搬送患者さん 27名
人工呼吸管理を要した患者さん 256名
血液浄化療法(透析など) 14名
体外式膜型人工肺(人工心肺装置) 5名

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