こども達に安全な手術を受けていただけるよう全身管理を行っています。
「痛くない、怖くない麻酔」を心掛け、日々診療しています。

『麻酔科(小児麻酔部門)』とは?

麻酔科は、様々な方法を用いて患者さんが安全に手術を受けられるように、手術前の準備や手術中・手術後の管理をおこなうことを仕事にしています。
お子さんの手術の場合、ほとんどは全身麻酔が必要になります。手術や検査の間は麻酔科医が必ずそばにいて、眠くなる薬(麻酔薬)や痛みどめ(鎮痛薬)を用い、適切なモニターを用いてお子さんが安全に手術を終えるまで管理を行っています。手術の種類によっては硬膜外麻酔という背中からの注射の麻酔や、超音波ガイド下末梢神経ブロックという局所麻酔薬の痛み止めを行い、術後の痛みも和らぐような工夫をしています。
当院の小児麻酔部門には、小児麻酔の認定医が常駐しており、小児外科・心臓外科・泌尿器科・耳鼻科・形成外科・眼科、整形外科の手術の際に年間約1200例の全身麻酔を行っています。また、MRIなどの画像検査や内視鏡検査、心臓カテーテル検査などの際にも必要に応じて鎮静や全身麻酔を行っています。手術が決まって、術前検査から退院までの周術期管理を円滑に行うために、各診療科医師、薬剤師、看護師、臨床工学技士などが協力し、多職種連携型のチーム医療を実践しています。
また、当院ではお子さんが安心して手術室に来られるように、様々な取組みをしています。
お子さんの空腹感や不安を和らげるため手術前の絶飲食時間はなるべく短くしています。手術の開始時間に合わせて、指定した時間まで水分やミルクを飲むことができます。また、8歳以下のお子さんやご希望がある方は手術室にいらっしゃる前に不安をとるシロップの薬を内服していただいています。ご希望があれば手術室でアニメなどの動画をみることができます。おもちゃと一緒に手術室に来ていただいても結構です。
多くのお子さんの場合は点滴を取らずに口や鼻から麻酔薬を吸入して眠っていただきます。その際には、マスクにイチゴやレモンなどのフルーツなどの香りをつけることができます。ご希望をお伝えください。
手術が決まりましたら、麻酔科外来で麻酔の説明をしますのでご質問や心配なことがありましたらその時に麻酔科医や看護師にお聞きください。お子さんもぜひ一緒に受診してください。

主に取り扱っている疾患

小児外科・心臓外科・泌尿器科・耳鼻科・形成外科・眼科、整形外科の手術、鎮静が必要な検査

診療実績

2017年度小児麻酔部門診療実績
小児外科 318例
心臓血管外科 104例
形成外科 184例
耳鼻咽喉科 180例
整形外科 99例
泌尿器科 85例
眼科 92例
脳神経外科 12例
皮膚科 29例

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