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よくある質問


よくある質問

FAQ

Q1. おしっこの回数が多くて困っています


A1. 通常であれば一日の尿は1500ml〜2000mlでます。1回の排尿で300ml程度と考えると1日に5-6回程度が正常の排尿と思います。一日に10回以上トイレに行ったり夜中に3回以上トイレに行くようであれば回数が多いと言えます。尿道が狭くなっていたり膀胱が十分に広がっていない可能性や尿が膀胱内に残っている可能性もあります。また痛みや出血などを伴う場合には膀胱炎などの感染症にかかっている可能性もあります。検査をして尿路や尿自体に異常がないかを確認したほうがいいです。


Q2. 健康診断でおしっこに血が混ざっているといわれました


A2. 尿の潜血検査で陽性となった場合、実際に血液が混じっているか確認が必要です。痛みや熱など何も症状がない場合は腎臓や尿路系に病気が隠れている場合もあります。例えば腎臓がんや膀胱がんなどは尿に血液が混じっても何も症状がないことが多い病気です。専門医に相談して検査をしたほうがよいでしょう。潜血が陽性で検査をしても異常が見つからないことが多いです。

Q3. おしっこが漏れてしまいます


A3. おしっこの漏れ(尿失禁)は力んだ時に漏れる腹圧性尿失禁とトイレが間に合わずに漏れる切迫性尿失禁を大別されます。(それ以外で漏れることもあります) 実際に悩んでおられる方は実は大変に多いのですが、恥ずかしいので我慢している方が多いです。尿失禁の状態や原因に応じてきちんとした治療法がありますので、我慢せずに泌尿器科を受診しましょう。腹圧性尿失禁は骨盤底筋といわれる筋肉が弱くなっているために起こる症状で経産婦や高齢の女性によく見られます。切迫性尿失禁は膀胱の過活動によって起こる症状です。内服による治療方法もあります。


磁気刺激装置による尿失禁治療について

仙骨神経刺激装置による尿失禁治療について

人工尿道括約筋植え込み術(AMS800®)手術説明書


Q4. PSA(前立腺特異抗原:前立腺がんマーカー)が高いと言われました


PSAは「前立腺特異抗原、prostate-specific antigen」の略語で、前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパクです。一般的にPSAが高い、と言われる基準値は4ng/mLとされています。PSAが高い場合に考えられる疾患は前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎などです。また、前立腺への機械的な刺激でも軽度上昇する場合があります。この中で、もっとも重要な疾患が前立腺癌です。PSAの値が高くなるに従って、前立腺の組織を針で採取して病理所見を確認する前立腺生検によって発見される確率が高くなります。また、同じPSAの値でも、前立腺のサイズが大きい場合には癌が発見される確率が低くなります。さらに、PSAは血液中でさまざまなタンパク質と結合しており、一部がPSAそのものとして血液中に存在し遊離型PSAと呼ばれます。PSA全体にしめる遊離型PSAの割合をPSAの遊離型/全体比(F/T比:エフティー比) とよんでいますが、一般的にF/T比が低い場合には癌の確率が高く、F/T比が高い場合には前立腺炎や前立腺肥大症の確率が高いとされています。「PSAが高いと言われた」場合にはどのようにしたらよいでしょう。PSAが高くなる疾患には前立腺の癌、肥大症、炎症などがあるわけですが、図のようにそのPSAの高さの程度によって癌の確率がほぼ決まっており、4ng/mL前後の基準値の場合でも約30%の方に癌が発見されます。まず泌尿器科専門の施設を受診していただき、精密検査がさらに必要かどうか相談することが大切です。一般的にはPSAをもう一度測定し、値の変動があるかみることが多く、直腸診で前立腺が腫大しているかどうか・硬い部分があるかどうかなどをみます。また超音波検査で前立腺のサイズの測定や形態を観察することもあります。さらに、症状や検尿などで前立腺に炎症があるかどうかなどを判断します。こうしたことを総合的に考慮して、癌が疑われるようであれば精密検査(前 立腺生検)が勧められ、肥大症や炎症が考える場合には適した治療がなされます。放置せず、一度泌尿器科の専門施設を受診されることをお勧めいたします。

Q5. 腎臓が悪く透析が必要と言われました。腎臓移植をすることはできますか?


腎移植には生体腎移植と献腎移植があります。生体腎移植を行うためには、腎臓を提供してくださる方 (ドナー)が居なければ、できません。このドナーにはいろいろな条件が整っていなければなりません。また、献腎移植は、お亡くなりになった方から、腎臓の提供を受けることができるときに移植が可能となります。登録が必要で、待機期間もかなり長期間になっていますが、透析療法から離脱出来ることで生活の質の向上が望めます。腎移植にご興味のある方は御連絡ください。