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「リーダーシップ初級編II−交渉術」研修
2013年11月6日(水)

「リーダーシップ初級編II−交渉術」研修

3〜5年目の看護師を対象とした「リーダーシップ初級編II−交渉術」研修を実施しました。
平成23年度に実施した「3〜5年目看護師がキャリアを促進させていくうえでの困難の実態に関する研究」結果と、「フィジカルアセスメント研修 アドバンスコース」の状況をもとに、リーダー役割を担う看護師たちに必要とされる『交渉術』をプログラムに取り入れました。この年代の看護師は医師などの他職種や、先輩看護師とのコミュニケーションに積極的になれず、報告にとどまっている状況が多く、リーダー役割を担ううえで最も基本である「伝える・理解してもらう・決定する」といった行動を苦手とし、リーダー役割への負担感が大きくなっています。

「リーダーシップ初級編II−交渉術」研修

今回の研修では、「交渉」にスポットを当て、講師に「NPO法人日本交渉協会認定交渉アナリスト1級」を取得されている、上都賀総合病院看護部長の齋藤由利子先生をお迎えし、講義と演習を行いました。
I. コンフリクトマネジメントと交渉について
II. 交渉の基礎理論
III. 病院組織における交渉スキルのポイント
IV. 質問力アップが交渉の鍵!?
V. 話すこと、聴くこと
といった5つのコンテンツを、ミニ演習を交えながら楽しく学ばせていただきました。研修の終盤にはグループワークを行い、臨床の現場で実際に研修生が困った事例(患者さんの部屋移動の交渉や医師との交渉など)について、フレームワークを用いて、どのように交渉するべきか話し合い、導き出された解決法を発表しました。

研修後のアンケートでは、以下のような感想が多くあり、満足度の高い研修となりました。
・問題解決の入り口に交渉があることがわかった。
・相手のニードを理解することが「交渉のカギ」であることが理解できた。
・苦手であったが、学んだスキルを実践してみようと思った。
的確に情報を分析・解釈し、話の論点を押さえ、物事を相手に伝え理解し合う「交渉術」を学んだことで、今後、チーム医療の要として積極的に他者との関わりを持てることを期待します。

3〜5年目看護師がいつも研修中に見せる、困惑した様子を演じ、インストラクターが如何に研修生のモチベーションを上げることに苦慮しているかを再現しました。デブリーフィングでは、ポジティブフィードバックだけではなく、インストラクターが必死に、次の演習課題を引き出す様子などを盛り込みました。

発表後の質疑応答では、他施設のシミュレーション教育担当の方々から、アドバイスをいただきました。また、他のセッションから得た、効果を上げるシミュレーション教育の方法についての学びを、次年度からの研修構築に役立てたいと考えています。

「リーダーシップ初級編II−交渉術」研修

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