よくある質問

単純X線撮影

Q1 食事をとってしまったのですが、検査に支障はありませんか?
A1
撮影に支障はありませんので、食事を摂っていただいても構いません。
Q2 胸のX線写真を撮るのですが、眼鏡や腕時計は外したほうがよいですか?
A2
外していただかなくても構いません。撮影する範囲に含まれていないものは外す必要がありません。
また、撮影するX線により、腕時計などが故障することもありません。

乳房X線撮影

Q1乳房X線撮影は痛いと聞きますが、なぜですか?痛くないように撮影できないのですか?
A1
乳房X線撮影では、乳房を板で挟んで撮影するため、痛みを伴うことがあります。
乳房を挟んだときの痛みは個人差があり、「まったく痛くない」という方もいれば、 「前回は痛くなかったけど今回は痛い」という方もいます。
生理周期によっても変わりますので、乳房が柔らかくなっている生理後に受けていただくと、比較的痛みが少なくなります。
Q2 乳房を挟むのはなぜですか?
A2
主に以下の理由があります。
・乳房を板で挟み薄くすることで、乳腺を広げて病変を見やすくする。
・撮影中に乳房が動いてしまうことがないように押さえる。
・乳房の厚みが薄くなればなるほど、放射線被ばくが少なくなる。
Q3 片方の乳房だけが気になっているのに、両方の乳房を撮影するのはなぜですか?
A3
左右を見比べて診断するためです。
乳腺の分布は個人差があるため、片方の乳房撮影だけでは病変を見つけることが困難です。
左右を見比べることで、わずかな乳腺の異常を発見しやすくなります。

CT検査

Q1 どのように検査しますか?
A1
装置の寝台に寝て、大きな丸い穴の中を移動しながら撮影をします。検査部位や検査方法によっては、息を止めたり、造影剤を使用します。
呼吸や体の動きの影響で、最適な画像を得ることができない場合があります。
正確な診断を行うために、呼吸停止や体位保持にご協力をお願いします。
Q2 検査時間はどのくらいですか?
A2
検査内容により異なりますが、入室から退室までの検査時間は5~20分です。
1回の撮影(呼吸停止)時間は5~10秒程度です。
Q3 造影剤とはなんですか?
A3
造影剤とはヨードを含んだ薬剤で、病変を明瞭に観察できたり、血管の状態を評価するのに役立ちます。造影剤は静脈より注射し、検査を行います。
造影剤を使用すると副作用が起こる場合があり、軽い症状としては、かゆみ、くしゃみ、吐き気などが生じます。極めてまれですが、血圧低下、呼吸困難など重い症状が生じることもあります。
当院では、副作用に対して体制を整えて検査をしています。
Q4 なぜ検査前に食事を摂ってはいけないのですか?
A4
造影剤を使用して嘔吐などの副作用が起きた場合、嘔吐物による誤嚥を防ぐためです。
Q5 CT検査だけで全てがわかりますか?
A5
全てが分かるわけではありません。
画像検査にはそれぞれ長所・短所があり、疾患や状態に合わせて、必要な情報が得られるように検査を行っています。より確かな診断になるように、ほかの検査を選択したり、複数の検査を組み合わせる場合もあります。

MRI検査

Q1 小児の検査はどのように行うのですか?
A1
MRI検査は非常に動きに弱い検査です。一人で静止できないお子様には、軽い睡眠導入剤(経口または坐薬)を使用し、寝た状態で検査を行います。

※お子様お一人で検査される場合、保護者の方とご一緒に検査室に入っていただくことも可能です。
Q2 MRI検査を受ける時にはどんな準備が必要ですか?
A2
検査前日や当日に準備しておくことは特にありません。
ただし、一部の腹部の検査では、飲食を制限させていただく場合があります。
また、化粧品等は検査前に落としていただく場合がありますのでご了承ください。
Q3 金属を身につけて検査を受けてしまったらどうなりますか?
A3
MRIは強力な磁石を使用しているので、金属品が磁石に引きつけられたり、電子機器(時計、磁気カードなど)が故障したりします。また、撮影範囲内に金属があると画像に影響を及ぼすことがあります。
Q4 検査中に動いてしまうとどうなりますか?
A4
MRI検査では1回の撮影に数分かかるため動きに弱くなります。そのため撮影中に動いてしまうと画像にブレが生じてしまいます。画像のブレを極力抑えた方法などで対応は致しますが、対応可能な画像の種類に制限がありますのでご協力をお願いいたします。

  静止した画像      撮影中、動いてしまった画像
Q5 検査中に大きな音がするのはなぜですか?
A5
MRI検査は装置内のコイルに電流をON-OFFしながら撮影を行います。その際にコイルが振動して大きな音がします。
検査中はヘッドホンや耳栓を装着していただきます。
Q6 体の中にステントが入っています。MRI検査はできませんか?
A6
ステントやクリップ、その他の体内金属には、MRI検査ができるものとできないものがあります。あらかじめ主治医にご相談下さい。
Q7 MRI検査だけで全てはわかりませんか?
A7
全てがわかるわけではありません。
画像検査にはそれぞれ長所・短所があり、疾患や状態に合わせて、必要な情報が得られるように検査を行っています。より確かな診断になるように、ほかの検査を選択したり、複数の検査を組み合わせる場合もあります。

MRI画像

CT画像

脳出血の画像です。CT画像では出血が白く描出されているのに対しMRI画像ではわずかに白く描出されています。

MRI画像

CT画像

急性期の脳梗塞の画像です。新しい脳梗塞は、MRI画像では梗塞部位が白くはっきりしていますが、CT画像でははっきりしないことがあります。

血管造影検査・IVR

Q1 血管造影検査、IVRをうけるために必要な準備はありますか?
A1
検査4時間前からは、食事は摂らないで下さい。水分はお摂りいただいて結構です。また、検査中の水分を補給するために、病棟で点滴をしてから検査室へ移動します。検査前に緊張を和らげる注射をしたり、カテーテルを挿入するための場所を剃毛したりすることがあります。
Q2 検査造影検査、IVRでは、造影剤を使用するのですか?
A2
血管を他の臓器や組織と区別して描出するために、造影剤を使用します。喘息などのアレルギー体質の方やこれまでに血管造影検査、CT検査などで気分が悪くなったことのある方は担当医に必ず申し出て下さい。
Q3 血管造影検査、IVRには、どれくらいの時間がかかりますか?
A3
検査、治療の部位や方法により時間は大きく変わります。早い検査では30分から1時間程度、長い治療では3時間以上かかることもあります。担当医からの説明の際に、ご確認下さい。
Q4 血管造影検査、IVR後はどのようにしたらよいですか?
A4
検査が終わるとカテーテルを入れるため挿入したシースを抜き10分~30分程、圧迫して止血します。止血後、圧迫帯で固定し病棟へ帰室します。数時間固定したあと圧迫を解除しテープ固定にかえます。穿刺部をまげたり、激しく動かしたりすると出血することがありますので帰室後は安静にしていて下さい。 手首や肘から検査した場合は、バンド式の圧迫帯を使用することがあります。

消化管造影検査

Q1 胃の検査でゲップをしてはいけないのはなぜですか?
A1
胃は、普段はしぼんでいます。
胃の検査では、胃がしっかりとふくらんだ状態でないと全体をまんべんなく見ることができません。このため、発泡剤を飲んで胃をふくらませる必要があります。
ゲップをすると、空気が抜けて胃がしぼんでしまいますので、ゲップは我慢してください。
Q2 消化管の造影検査ではどうして体を動かさなくてはいけないのですか?
A2
消化管全体を観察するためです。
体の向きを変えたり検査台の角度を変えたりして、いろいろな方向から消化管を撮影します。
Q3 消化管の検査で、決められた通りに前処置を行わなくてはならないのはなぜですか?
A3
胃や腸は、造影剤を粘膜全体に塗り付けて検査します。 胃や腸に食べかすや、便が残っていると画像に写ってしまい、正確な診断ができなく なるからです。

骨塩定量検査

Q1 骨折はわかりますか?
A1
骨密度を測定するための画像で骨折などの診断をすることはできません。
Q2 検査中に動いてしまうとどうなりますか?
A2
骨塩定量検査では、線状のX線を動かして検査します。検査中に動いてしまうと 画像にズレが生じてしまいます。

泌尿器造影検査

Q1 静脈性腎盂造影検査時に注射した造影剤はどのように排泄されますか?
A1
血管を通って腎臓に集まり、尿管から膀胱に流れ、最終的に尿から排泄されます。
静脈性腎盂造影検査では、一定の時間をおいて撮影し、造影剤の流れを観察します。

その他の造影検査

Q1 関節腔造影検査を行いますが、食事をしても良いのでしょうか?
A1
禁食などの前処置は必要ありません。
関節腔造影検査の場合、造影剤は血管や消化管に注入しないので食事を摂っていただいても構いません。

核医学検査

Q1 放射性医薬品とはどのような薬ですか?
A1
微量の放射性同位元素を含み、主にガンマ線という放射線を利用します。病気の場所や臓器の機能・代謝の状態、あるいは腫瘍の活動性などを評価する医薬品のことを言います。
Q2 放射性医薬品はどのような方法で体内に投与するのですか?
A2
投与方法のほとんどが静脈注射となります。検査によってはカプセルを飲んだり、ガス状のものを吸入していただくこともあります。
Q3 検査後に体に入っている放射性医薬品はどうなるのですか?
A3
核医学検査で使われる放射性医薬品の放射能は極微量で、半減期(放射線量が半分になる時間)も数時間から長いものでも8日です。また投与後、主に尿から排泄されるために検査終了後は短期間で体内から消失します。
Q4 放射性医薬品での副作用はありませんか?
A4
微量の放射線被ばく以外には、副作用はほとんどありません。CT検査などで使用されるヨード造影剤と比べても、副作用はかなり少ないです。

放射線治療

Q1 家族や付添の人は放射線をあびることはないのですか?
A1
患者さん以外は放射線治療室に入ることはできませんので放射線を受けることはありません。また、外部照射や腔内照射では放射線治療を受けている患者さんから放射線がでるようなことはないので安心して下さい。
Q2 前立腺125I密封小線源永久挿入療法後、周囲の人への影響はありますか?
A2
125I治療用密封小線源から放出されるのは非常に弱い放射線なので、ほとんど前立腺内で吸収されます。体外に放出されるのはごく微量のため、周囲の人への影響はほとんどありません。ただし、いくつかの注意点がございますので、詳細は治療後にご説明いたします。
Q3 もし副作用が出た場合どうすればよいのでしょう、またいつ頃治るのでしょうか?
A3
副作用には大きく分けて治療中に出現する急性期のものと、治療が終了してから出現する慢性期のものがあります。
急性期の副作用の多くは、治療後1~2カ月で治癒します。
慢性期の副作用は、治療終了後3ヵ月ぐらいから出現し、長期に及ぶことがあります。
Q4 放射線治療を受けると髪の毛は抜けるのですか?
A4
頭部が照射範囲に入ってなければ髪の毛が抜けることはありません。
Q5 放射線治療は入院しなければ出来ないのでしょうか?
A5
治療する部位の照射範囲にもよりますが、外来通院での治療も十分可能です。
放射線腫瘍医や受け持ち医師とご相談下さい。
Q6 放射線治療は何回くらい通えばよいのでしょうか?
A6
病気そのものや治療する部位および方法により異なります。
通常の治療は月曜から金曜の週5回で行い、多くは25~30回程度ですので、1~2ヵ月かかります。