第18回北里看護研究会が、北里大学IPE棟において2018年12月8日に開催されました。学校法人北里研究所関連施設、神奈川県近隣の医療・福祉施設の医療関係者を中心に約350名が参加しました。当院からも多くの看護職員が口演・示説で発表を行いました。
教育講演
看護師という生き方-臨床のつらさとどう折り合うか
井之頭病院(精神科病院)の訪問看護室で働きながら、大学などでの講演活動をしている宮子氏を講師に迎え、看護師として仕事を続けていくために、「臨床のつらさ」とどう折り合いをつけていくのかについてお話いただきました。
これまでの看護師生活のなかで、ご自身が臨床で起こるさまざまな不条理に対しどのように感じ、どのように乗り越えたのかの経験を踏まえ、臨床のつらさと折り合いをつけることが看護師として長く働くためにとても大事なことを話されました。看護師として誰しもが思い悩むこの問題について、改めて考えるきっかけになりました。
パネルディスカッション
生きる苦悩と喜び、希望を支える看護
「老いを見守る看護」
「障害のある方々と共に生きる」
「精神障害者の働くための支援」
「急性期病院での診療看護師(NP)として」
老い・心身障害・精神障害・急性期と患者状況の違う4施設での看護のあり方について、4名の登壇者がそれぞれの施設での取り組みや課題などを発表、参加者を交えディスカッションを行い、活発な議論が交わされました。患者や利用者の生きる希望を支える看護が展開されていることの共有ができ、繋がりを感じることができました。
交流集会
それぞれのテーマについて参加者たちが積極的に意見交換できるのがこの交流集会です。今回はグループディスカッションを行ったセッションもあり、議論もおおいに盛り上がりました。
口演・示説
口演17演題、示説4演題の発表がありました。会場が埋め尽くされるほど参加者があつまったセッションもあり、どれも興味深い発表内容でした。
2019.02.07