男性看護師の看護管理者としての歩み
魅力的な職場環境をスタッフと共に創る ~理論に裏付けられた看護管理を生かして~

背景

当院の看護職員構成の特徴には、男性看護師数164名と全国の私大部長会報告の平均値(89.8名‐2016年度報告)と比較しても多いという点があります。そこで今回、男性看護管理者のあゆみについて紹介します。

看護管理者としての歩み

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看護師経験17年目、成人外科系の一般病棟ではじめて看護管理者になりました。当初は、患者・家族が満足し、退院時には「この病棟に入院できて良かった」と思える病棟づくりを目標に努力してきました。しかし、その努力は、看護師としての経験値に頼ることが多く、決して裏付けがあるものではありませんでした。

認定看護管理者教育課程での学び

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看護管理者2年目に「認定看護管理者教育課程ファーストレベル」、6年目には「認定看護管理者教育課程セカンドレベル」を受講するチャンスに恵まれ志願しました。

  • ファーストレベルでは、ヒューマンサービス論・人材育成論・看護専門概論・看護サービス提供論等、理論に裏付けられた看護管理を学びました。
  • セカンドレベルでは、施設の理念を具現化するためのマネジメント能力を養うことができました。

北里大学看護学部を卒業し、以後ずっと北里大学病院で働いてきた私にとって、他施設の看護管理者と話すことは有意義な時間となりました。

看護管理者としての現在

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救命救急・災害医療センターICUで、69名の看護師と共に働いています。部下の中から一人でも多く優れたマネージャーやリーダーを育成することが私のやりがいとなっています。良い病棟を創ることと、優れた専門職看護師を育てることは同じだと思っています。

今年度の病棟目標は、以下を掲げてスタッフ育成とやりがいの持てる職場づくりに取り組んでいます。

  • 個人の目標をチームで共有し、相互尊重関係でエンカレッジする。
  • スタッフの自主性を重んじ勇気づけることで、患者に成果の出せる自立したスタッフを育成する

数年前より「アルフレッド・アドラー」の心理学を部下育成に取り入れることにチャレンジしています。その成果でしょうか、自ら行動できる部下が育ち、私自身が毎日のように勇気づけられています。

認定看護管理者教育課程で学んだ理論に心理学を取り入れ、今後もスタッフ育成や病棟管理に努力し、スタッフと共に魅力的な職場環境を創り続けたいと思っています。

救急ICU看護師長 増田 正和

2017.11.27

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