2012年12月15日、北里大学相模原キャンパスにおいて、「北里看護研究会」を開催しました。
本研究会は、北里大学看護キャリア開発・研究センター主催、学校法人北里研究所関連施設が共催し、北里大学看護学部同窓会が協賛して、毎年12月に開催しています。
第12回の大会長は、別府千恵北里大学病院看護部長が務めました。当日は学校法人北里研究所関連施設だけでなく、神奈川県近隣の医療・福祉施設の医療関係者など約500名の参加がありました。
教育講演
ジェネラリストとスペシャリストが紡ぐケア
宇都宮先生より、「ジェネラリストとは」「スペシャリストとは」の説明に加え、それぞれの専門性を生かした連携、チーム医療についてご講演いただきました。
クリティカルケア領域における専門看護師と看護管理者という視点で、チーム医療体制を構築されたご自身の経験や苦労などの過程を、実際の場面やユーモアを交えながら大変わかりやすくお話しいただきました。その中で、ジェネラリストとスペシャリストそれぞれが役割を発揮し『看護という織物』を紡ぐ『機織り(はたおり)』の役割は、看護管理者であるという言葉がありました。
会場いっぱいの参加者は、「とてもパワフル」「そうそう!そんなことあるある」「私もそれがしたいと思っているけれど、方法がわからなかった!」など、これまでの自分を回想し、明日からの自分を想像する機会となりました。看護師同士は勿論のこと医療チームの連携は、患者さんやご家族へのより良いケアの提供につながると分かっていても、それを形創るため行動に移し、成果を上げていくことは難しい場合もあります。その課題達成に向けてのヒントや勇気を頂いた教育講演でした。
交流集会I~IV
交流集会は、自主企画として応募を募り4つテーマで開催されました。看護技術の実演を交えたもの、実態調査の発表、ディスカッションなど、それぞれ独自のプログラムが展開されました。どの会場も活発な発言や意見交換がなされ、それぞれのテーマに沿って課題や今後の方向性が抽出されました。
口演・示説
口演41演題、示説8演題、多岐にわたる分野の発表がありました。
北里大学病院は、看護研究に積極的に取り組んでいます。臨床の現場で感じた思いを、看護研究につなげる教育環境やサポート体制があります。
2013.01.28