認定看護師主催の交流セッション

認定看護師主催の交流セッション

平成24年12月の「第12回北里看護研究会」において認定看護師主催の交流セッションを開催いたしました。認定看護師協議会として、「認定の分野を超えて協働して何かできないか」と考え、昨年よりグループ活動を行ってきました。

交流セッションでは、12分野30名の認定看護師が4つのグループ「医療安全」「口腔ケア」「廃用症候群」「災害」に分かれ活動した概要を紹介し、その後、各グループにわかれて、作成したマニュアルや調査結果などの詳細を、発表しました。

参加者の皆さんには、興味あるグループに自由に参加して頂き、意見交換をしました。各グループでそれぞれに、新たな発見や具体的な課題が見出され、大変有意義な時間となりました。

各グループの様子や今後の課題について以下に紹介いたします。

医療安全グループ

『小児の挿管チューブが抜けないための固定や管理』について検討しました。文献検討会や勉強会、病棟ラウンドを行い、挿管チューブの固定方法の具体例を発表し、ご意見を頂きました。

今後も院内の医療安全について、認定看護師の視点から対策を提案できるよう活動していきたいと考えています。

口腔ケアグループ

口腔ケアの疑問点解決のために看護師に向けた『口腔ケア実践と知識Q&A集』の作成や、院内の売店で販売されている口腔ケア物品の推奨薬剤の整備を行いました。

今後は口腔ケアQ&A集の普及に向けた勉強会の開催、口腔ケアに介入する必要のある患者さんのチェックリスト・アセスメントシートの作成を進めていきたいと考えています。

災害グループ

東日本大震災を受けて、「もし私たちが被災したらどのような事ができるか」「なにか認定看護師として役割発揮できる事はないのか」と考え、災害時に活かせる看護技術『災害時の知恵袋』を作成し紹介しました。

災害時の知恵袋は看護に関する内容を中心にまとめましたが、災害に対する心構えや初期行動などを知りたいという意見が多く聞かれました。知恵袋の更なる修正、作成に取り組んでいきたいと考えています。

廃用症候群グループ

がん患者さんの療養生活の質向上や維持を目的として、廃用症候群グループは、がん患者のリハビリテーションに着目しました。当院が、がん診療拠点病院としてがんのリハビリテーション(以下がんリハ)施設認定に向けた準備を進めていることもあり、当該病棟看護師にがんリハに対する知識や認識の実態調査を行いました。

調査結果やディスカッションを通して、がんリハの知識の普及が課題であることを参加者と共有することが出来ました。

2013.05.15

ページの先頭