今年度、北里大学病院・北里大学東病院には、他施設で臨床経験を持つ30名以上の看護職員が入職しました。臨床経験を持つ看護師や助産師は、新卒看護職員と異なり、経験を通して築いてきた看護職としてのアイデンティティが確立されています。しかし、職場が変わったことで、本来持っている能力をすぐに発揮することが難しい場合もあります。
6月に開催した、臨床経験のある看護師、助産師を対象とした研修の様子を報告します。
目的:職場適応を促進し、これまでの経験から培った能力を発揮する。
研修の内容
研修の様子
グループワークからスタートしました。自己紹介を行い「今の自分」について、率直に自由に語り合いました。研修生のそれぞれが色々な経験を経て、今、同じテーブルに着いているということが共有できました。看護部長からは、経験者として気負うことなく、まずは環境に慣れること、そしてその中で、それぞれの看護の力を発揮してほしいという内容の講義が行われました。
次のグループワークでは「私の持っている力を発揮するために、私が明日からできること」について話しました。研修生は、臨床経験を有する看護職員という同じ境遇にあり、また講義で勇気も得られたのか、時間の経過と共に、より生きいきとした表情で、明日からこうしたいといった思いや考えについて語り合っていました。同期入職の仲間として、ひとつのコミュニティも形成されたようです。
参加者の感想
本研修とは別に、看護技術や知識、医療機器の取り扱いなどを再確認する研修もあります。
希望者は新人研修にも参加しています。
2013.08.30