レベルI研修 新人看護職員フォローアップ6月研修

レベルI研修 新人看護職員フォローアップ6月研修

6月11日(月)、13日(水)、新人看護職員フォローアップ6月研修を北里大学病院と北里大学東病院合同で行いました。

目的:「看護師業務を自律して行うために必要な知識を習得する」

プログラム

心電図について
講義
「心電図モニターの取り扱い」
「不整脈について」
講師:北里循環器看護専門看護師
ワールド・カフェ
  • グループワーク
    「仕事と生活のバランスについて考えよう!」
    講師:北里大学健康管理センター 臨床心理士
  • 「ダブルチェック方法の復習」
    講師:看護部教育専従者
メンタルヘルスについて
講義
「交代勤務における睡眠のとり方」
講師:北里大学医療系研究科 産業精神保健学教授
麻薬・向精神薬の講義
講義
「麻薬・向精神薬の基礎知識」
講師:薬剤師

心電図について

心電図モニターの使用目的、部品の名称や取り扱い、アラーム機能と安全使用、刺激伝導系と心電図波形の読み方など基本的事項について学びました。重症不整脈については、これに伴う血行動態の変化や致死的な不整脈の見極め方法などの講義を受けました。

ワールド・カフェ

ワールド・カフェとは知恵やアイデアは会議ではなく、
雑談の中から生まれるという考えに基づいた雑談形式のディスカッション方法

メインテーマ:「仕事と生活のバランスについて」

グループのテーブル毎に用意された模造紙に『気づいたこと』『印象に残ったこと』を、心のままに記しながら(落書きOK)、自由に雑談型式の話し合いを行いました。これを、グループメンバーをランダムに変えて提示されたサブテーマについて話し合いました。

サブテーマ「仕事と休息のバランスをとるのが難しいってどういう時?」の場面では、仕事が忙しすぎて休んだ気にならない、次の仕事が気になって休めないなど、率直な意見があげられました。話し合いの途中でメンバーを入れ替えると、前のグループが記した模造紙のコメントや絵(お刺身やビール瓶の絵も!?)を参考にしながら、共感した思いを語るなど、たくさんの仲間から刺激を受け、自分の気持ちと向き合う機会になりました。

ダブルチェックの方法の復習

ダブルチェックは、以前に講義を受けて日々の業務の中で実践している内容です。今回は復習や再確認の場として、「注射の準備におけるダブルチェックのインシデント事例」の場面を、看護部教育専従者が再現しました。その後、アナライザー※を用いて「良い点」や「悪い点」と「その理由」を確認しました。

※アナライザー:各自のキーパッドのボタンを押すことで、リアルタイムに回答を集計するシステム。

メンタルヘルスについて

メンタルヘルスのセルフマネージメントと題して、睡眠のメカニズム、睡眠とストレス、インシデント、生活習慣病などの関係、良い睡眠の取り方のポイント、交代勤務(夜勤)者の睡眠の取り方についての講義を受けました。

麻薬・向精神薬の基礎知識

法律に基づく正しい麻薬・向精神薬の管理や使用方法、麻薬や向精神薬に伴う医療事故などの講義を受けました。

新人看護職員の声

  • 今まで心電図に苦手意識があったが、今回の講義を通じて興味も持てたし、理解できた。
  • 同期がどのような悩みがあってどう対処しているか共有でき、一緒に話せて楽になった。
  • ワールド・カフェでは、ワークライフバランスについて新しい発見があったのでとても良かった。
  • 睡眠の取り方の工夫を知ることができた。
  • 病棟で実際に使っている麻薬や向精神薬の取り扱いについて今後に生かせる。
  • 自分の気持ちを表出し、他者の意見を取り入れる今回のようなグループワークを多く行ってほしい。

2012.08.27

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