レベルI研修 新人看護職員フォローアップ5月研修

レベルI研修 新人看護職員フォローアップ5月研修

5月17日(木)、18日(金)新人看護職員フォローアップ5月研修を北里大学病院と北里大学東病院合同で行いました。

目的:「日常業務を遂行するために必要な知識・技術・態度を習得する」

プログラム

午前
  • オリエンテーション
  • タイムスケジュール(グループワーク)
  • 報告・連絡・相談について(講義)
  • 褥瘡予防について
    (講義)褥瘡とは・褥瘡予防について・スキンケアの基本
    (演習)患者さんの体位を整える方法・体位のずれを体験・体位のずれの予防方法
午後
  • 心肺蘇生法のABC
    (講義)成人の心肺蘇生について・小児と成人の違い
    (演習)心肺蘇生法
  • 研修評価タイム
  • まとめ・アンケート

タイムスケジュール

各自で「私のタイムスケジュール:日勤」用紙に、スケジュールと実際に『報告・連絡・相談』を実施した時間を記入しました。これを参考として『報告・連絡・相談』ができた場面、できなかった場面、または、困っている場面についてグループで話し合いました。教育担当者や教育専従者がファシリテーターを務め、『報告・連絡・相談』の必要性やタイミングについて考える機会となりました。

その後、『報告・連絡・相談』についての講義を受けました。

褥瘡予防について

「褥瘡予防の知識を深め看護ケアに活かそう」と題して皮膚・排泄ケア認定看護師が講義を行いました。演習では、標準マットレスとエアマットレス(褥瘡予防用)を用いて、簡易体圧測定、患者さんの体位を整える方法を体験し、各マットレスの特徴を捉えながら、生じやすい体位のずれや予防方法について学びました。

研修評価タイムには、アナライザー※を用いて褥瘡予防の知識やケアのポイントについて「はい」「いいえ」で回答し、学習したことの再確認をしました。

※アナライザー:各自のキーパッドのボタンを押すことで、リアルタイムに回答を集計するシステム。

心肺蘇生法のABC

「心肺蘇生法を学ぼう!」「小児の心肺蘇生法」という2つのテーマで、救急看護認定看護師と小児科病棟教育担当者が講義を行いました。

演習では、発見者、応援者A、応援者B、観察者の4人グループとなり、レサシアン(心肺蘇生用の人形)を用いて一次救命処置(BLS)と自動体外式除細動器(AED)を全員が体験しました。

一刻の猶予も許されない状況を想定したシミュレーションです。最初は戸惑う場面もありましたが、演習の終盤では、患者への呼びかけや指示出しの声もよく出ており、まずまずの心肺蘇生(CPR)やチーム連携が行えていました。

小児科病棟のグループは、乳児用・幼児用のレサシアンを使用しました。成長過程に応じたBLSのポイントを確認しながら実施しました。

また、産科病棟クループは、成人、小児双方の演習を実施しました。

新人看護職員の声

  • 報告・連絡・相談のグループワークでは、皆が同じような課題を持っていることがわかり、解決方法を一緒に考えることができて良かった
  • 心肺蘇生法は、たくさん演習する時間があった。自分が発見者になるかもしれないと考えて、演習に臨んだ
  • 褥瘡予防や体位交換は、実際にベッドに寝たり座ったりすることで、患者さんの気持ちを体験出来た。正しい方法でケアしていきたいと思った
  • アナライザーは面白かった。その場で回答が出るので、直ぐに振り返ることができて良かった

5月は、先輩看護師と共に看護を行いますが、病棟の一員として患者さんと直接の関わりが始まる時期です。これからも新鮮な感性を大切にし、日々の思いを仲間と共有しながら、日常業務を遂行するために必要な知識・技術・態度の習得に励んでほしいと願っています。

2012.07.09

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