各セクションの教育担当者を対象とした研修はI~IVまで、全4回のプログラムが予定されています。昨年度のファシリテーション研修「基礎編」に引き続き、教育担当者からの強い要望で、今年度は「実践編」として、下記のプログラムで行いました。
研修の目的
「本音の語らいを引き出す」ファシリテーション技術を学び、集合研修のグループワークやOJT(配属先のセクション内教育)における振り返りの場面で円滑にファシリテーションが実施できる。
研修の内容
1日 講義、演習:「支援」と「促進」のファシリテーション
研修は、土曜日。一週間の疲れでややどんよりの表情もある朝からの開始でした。
「チーン」という鐘が鳴ったら注目の合図、講師の問いかけにはしっかり反応すること、講師は自身を「殿」、「姫」と称すなどルールの確認がなされ、その後は、参加者の反応を講師が読み取りながら順不同に自在に躍動感のある展開で講義は進められ、教育担当者はすぐに引き込まれていきました。
ファシリテーションについて学ぶ参加者が、ファシリテーションされながら「支援と促進」について体験し学ぶといった構成で講師の行動、発言そのものが、まさにお手本でした。
まずは、アイスブレイク。「支援について考える」がテーマ。グループが1枚の模造紙に各々で描く、但し無言で、人の絵に重ねてもOKが、ルールでした。個々が、自己の作品に没頭して間もなく、新たなルール、少し席替えをして人の絵に重ね書きの時間になりました。これは、頭のストレッチでもあり、思いを重ねる、新たな創造の種を得る機会になりました。
新人看護職員の成長を支える支援を描き、その思いを語り合いました。これぞ、アイスブレイクされました。
その後、講義とグループ演習はグループ替え、席替えを織り交ぜながら行われました。
テーマは、「最悪の振り返りの場面」についてグループでイメージを出し合いました。この最悪の場面にタイトルを付け、これが次の演習の題材となりました。
「最悪の振り返りの場」を「最高の振り返りの場」にするためにはどのようにファシリテーションすれば良いか、最悪について語り合う側、とそれをファシリテーションする側の両方を経験しました。
ファシリテーション側を経験して
話し合いの内容につい入り込みそうになる自分を抑え、ファシリテーションの視点に徹することの大切 さや難しさを経験し、自己の課題を見出す機会となりました。
研修に参加して
2011.07.04