プリセプター研修IIを実施しました

プリセプター研修II

プリセプター研修はI~IIIまで、全3回のプログラムで実施しています。昨年度末に1回目として、平成23年度にプリセプターの役割を担う人を対象とした基礎的な内容の研修を実施しました。今回は2回目として、下記のプログラムで行いました。

研修の目的

「プリセプターシップの実践を振り返り、新人看護職員と自己の課題に気づき、今後の指導に生かす」

研修の内容

午前

講義
「人を教えること、育てることとは教育的なかかわりの本質を考える」
(講師 藤沢市教育文化センター 目黒 悟 先生)

午後
  • 講義
    「新人看護職員の知識・技術の到達度と陥りやすい傾向とヒヤリ・ハットの実情」
    (担当:看護部教育委員)
  • グループワーク
    「指導上の問題や困難な事に対しての対応」
  • レポート、アンケート記入

講義は、新人看護職員や後輩に対する指導場面において、「教えること、かかわること」の意味を考える内容でした。

  • すべて「教育的なかかわり」の場であり、自分と相手とのかかわりにより絶えず複雑に変化する「相互性の場」である
  • 自分の中に、「教育的なかかわり」を支える軸となるものが存在しているか、新人看護職員や後輩にどう成長してほしいと思っているのか、どうかかわっていきたいのかが明らかになっていることの大切さ

新人看護職員が、臨床の場で起きていることを自分の言葉で意味づけることができ、何が看護で、何がそうでないかを自身でつかみ、学ぶことを支援することが大切であり、「不足」の指摘にならない視点の持ち方を学びました。プリセプター自身も、教えることを通して成長し、自分の経験は自分自身で意味づけることができるようにという、メッセージがありました。目黒先生の、時折ユーモアを交えながら、プリセプターの実践に即した講義に、時の経つのを忘れる3時間でした。

午後の講義では、新人看護職員の知識・技術の到達点と陥りやすい傾向、ヒヤリ・ハットの実情について、前年度のデータをもとに説明がありました。今後、新人看護職員がひとり立ちしていく際に予め注意する点の確認になりました。

グループワークでは、教育担当者がファシリテーターとして参加しました。プリセプターからは、新人看護職員とかかわる中での様々な悩みなどが話され、グループメンバー間で共有し、活発に意見交換がされました。一部ですが、プリセプターの思いを紹介します。

プリセプターの思い

  • 新人の出来ている部分に目を向けて、日々頑張っている新人と一緒に成長したいと思っている。
  • 新人に「大丈夫?」という聞き方をよく行うが、それでは具体的でないかもしれない。対話をできる姿勢を自分も持ちたい。
  • 新人はケアに時間がかかる。待つことの大変さを感じながら時間管理、優先順位のもとフォローしていきたい。

研修に参加して

  • 講義は興味深く、改めて気づくことも多かった。プリセプターとしての1ヶ月間を振り返ることができた。
  • 今までもやもやしていたことが、講義やグループワークで沢山のヒントが得られた。
  • 教えることがどういうことなのか、講義を通して理解できた。
  • 今後のプリセプティとのかかわり方を考え直すきっかけになった。
  • グループワークではプリセプターの悩みを共有でき、解決策を考えたことで、明日の仕事に役立てられる。
  • 午前の講義を踏まえて午後のグループワークが行え、自分自身の振り返りになった。

2011.06.03

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