眼科
ophthalmology

懸命に集中治療を受けている小さなお子様が、より良い視機能を将来得られるように、最善の眼科医療を目指しています。

『未熟児の眼科診療』

主に、未熟児網膜症の診療を行っております。予定日より早めに生まれたり小さく生まれた場合には、眼球の奥にある網膜(カメラのフィルムに相当する光を感じる膜)に生えている血管が充分に伸びて発達しておらず、眼球の奥も未熟な状態で生まれてきてしまいます。網膜の血管が充分に伸びていない場合は、網膜に酸素が不足している状態なので、早くその血管を伸ばそうとして、眼の奥に抗血管内皮増殖因子という物質が出てきます。その物質がたくさん出てくると増殖膜という悪さをする膜が網膜に現われます。やがてその増殖膜が網膜の広い範囲に広がってそのまま放置すると、網膜が眼球からはがれて失明することがある網膜剥離という重い病気になってしまいます。この一連の眼の病気を未熟児網膜症と言います。
網膜剥離を防ぐためには、血管の生えてない網膜にレーザー光線を当てる網膜光凝固などの眼の治療が必要になります。全身状態を考慮して新生児科医師と相談の上、適切な時期に適切な眼科治療を行っています。

主に取り扱っている疾患

未熟児網膜症、その他先天性眼疾患

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