頭蓋顎顔面外科外来

担当医

主な対象疾患の特徴:

1.先天性頭蓋顎顔面疾患

先天的に頭蓋や顔面の骨に成長異常を伴う疾患の総称です。代表的な疾患には頭蓋骨縫合早期癒合症,アペール症候群,クルーゾン病,第一第二鰓弓症候群などが含まれます。頭蓋骨や顔面骨などの発育障害に対して骨の組み換えや延長を行うことにより機能的な再建をはかり,また形態的にも正常な状態に整える治療を行います。

2.顎変形症

当科の顎変形症に対する治療は、機能的回復と審美的改善を念頭に置き、矯正歯科とのチーム医療によって行われます。患者様の希望、頭蓋顔面規格写真による軟組織分析、頭蓋顔面規格レントゲン写真による硬組織分析等の総合的評価を得て、十分なインフォームドコンセントを行った上で治療を開始しています。正常機能獲得を前提とし、更に審美的要求が高まっている昨今の状況に応えるべく、美容的要素まで加味した治療計画を作成しています。

3.顎顔面再建

先天的に重度の頭蓋顎顔面変形を有する疾患や、悪性腫瘍に代表される占拠性病変切除後の組織欠損、外傷による重度の変形・欠損などに対する再建を行います。再建に際しては機能面や審美面に配慮し、マイクロサージャリーによる遊離皮弁に代表される形成外科の専門的技術を用いた治療を行います。