心臓血管外科について

ホーム > 心臓血管外科について

ごあいさつ

私たちの心臓血管外科は、1971年(昭和46年)9月の当院初開心手術以来、患者さま中心の医療を基本的理念として循環器内科、小児循環器科、救命救急センター、麻酔科との緊密な連携のもと、常に迅速で質の高い医療を提供できるよう心掛けています。
当科においては成人心臓外科、小児心臓外科、血管外科を3本柱として、バランスの良い診療を行っており、新生児から超高齢者まで、複雑心奇形を含む先天性心疾患、冠動脈疾患、弁膜症、大動脈瘤、補助人工心臓、末梢血管疾患、成人先天性心疾患などありとあらゆる心臓血管外科手術を守備範囲としております。さらに緊急手術、再手術、透析患者さんや高齢者の手術などハイリスク症例に対しても積極的に取り組み、好成績をあげています。なお第三次救急指定病院として24時間緊急対応しており、可及的早期の緊急手術が必要な急性大動脈解離や急性心筋梗塞の合併症なども積極的に受け入れています。
1998年(平成10年)4月には心臓血管センターが開設され、循環器内科ともどもますます地域のニーズに応えられる体制を整え、年間500例以上の心臓血管手術を行っております。

当科のモットーは、患者さん個々に応じた的確かつ安全で質の高い手術を、患者さんならびにご家族に十分説明し納得していただいた上で、誠意をもって提供するというものです。

心臓血管外科学教室の沿革

昭和46年1月
北里大学医学部開学と同時に胸部外科学教室が開設され、初代教授として(故)石原 昭医師が東京女子医科大学・附属日本心臓血圧研究所外科(榊原外科)より着任し、心臓手術を行う準備が開始された。
昭和46年7月
北里大学病院が開院し、胸部外科としての診療が開始された。
胸部外科の診療は、心臓血管外科に加え呼吸器外科が開始され、以後、両部門が車の両輪として機能し、両部門の多くの先輩医師が協力し合って診療・教育・研究に携わってきた。
昭和46年9月
第1例目の開心手術(小児の心房中隔欠損症)が行われた。
平成6年5月
石原 昭教授定年退職の後を受け、吉村博邦胸部外科学助教授(呼吸器外科長)が胸部外科学第二代教授に就任した。
平成9年9月
小原邦義医師が心臓血管外科責任者(科長、平成11年2月診療教授)として聖路加国際病院心臓血管外科より着任した。
平成18年4月
診療・教育・研究における臓器別統合の動向を踏まえ、医学部胸部外科学教室が呼吸器外科学単位と心臓血管外科学単位に専門分科され、小原邦義診療教授が心臓血管外科学の初代教授となる。
平成22年8月
小原邦義教授退任のあとを受け、宮地鑑主任教授就任となる。