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会長の挨拶

 1970年、北里大学に念願の医学部が開設され、その3年後昭和48年(1973年)10月に、初代の塩谷信幸主任教授により形成外科学教室は、開講されました。

 それを遡ること5年前、塩谷先生は米国より帰国され、横浜市立大学形成外科教室を運営されていました。新しい空気に敏感な当時の形成外科を目指す若き医師たちが、塩谷教授の元で形成外科を修練するために全国から集まり、後にあたかも「梁山泊」であったと塩谷先生が自ら顧みられています。

 その後相模原の地で早々に偉容を誇っていた北里大学医学部からの招聘で、晴れて独立した教室として、我らの形成外科教室が開設されました。塩谷先生が梁山泊の血気盛んな有志を引き連れて相模原にやってこられたのです。以来、眼を見張る実績を残しながら、多くの優秀な形成外科医を輩出し、我が国でも有数な形成外科教室に発展してきました。

 教室開設後、塩谷先生を慕う2つの大学の形成外科医が「塩谷同門会」として勉強会や親睦会を行っていました。その後塩谷教授退職、2代目内沼栄樹教授就任の時期に、教室運営とは独立した同門会を組織する機運が高まり、平成10年(1998年)11月14日 北里大学形成外科同門会第1回総会が開催され、当時の現役、OBに最も信望の厚い伊藤助教授を初代会長として本会が発足いたしました。

 本会は、教室と同門との連携を主軸とし、北里大学形成外科で学ぶ若き形成外科医の教育・育成に寄与すること、北里大学形成外科に籍を置き研修・研鑽した形成外科医の親睦、交流、同門所属医師のネットワーク作りを行うこと、そして情報交換を通じ全国の関連施設や同門諸氏の医療水準の向上に努めることを目的としています。

「北里大学形成外科」は教室開設から44年、同門会発足から20年を経ました。会員諸氏のたゆまないご努力とご協力のお陰で、新設と言われた時代から、もはやあらゆる世代の形成外科医が集う大きな組織に成長してきております。

北里大学形成外科同門会
会長 大竹尚之