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北里大学腎臓内科の教育理念
- ‘人’であること
人間性の陶冶に励むことが最も重要なことです。患者さん、そのご家族や周囲の方の気持ちを理解するのは医療者としての基本ですが大変難しいことです。 しかし、理解しよう、一緒に解決していこうとする姿勢を持ち続けることは大切です。 - 内科医であること
専門性が高いことは素晴らしいことですが、腎臓専門医である前に‘内科医’であることを忘れてはなりません。患者さんの色々な症状に対応できるよう、内科医としての修練が大切です。 - 地域社会や後進の医療者への貢献
地域への医療、健康増進への貢献、後から育ってくる後輩の医師の皆さんへの貢献を常に考えていきましょう。常日頃から何が自分にできるのか、問題意識を持って精進したい。
「医療」に携わる限り最初に十分に認識すべきことです。我々スタッフも皆さんと一緒に学び、高みに向かって努力する姿勢を持ち続けていきたいと思います。
行動目標
~知識・技術・豊かな人間性を備えた優れた内科医、腎臓専門医に~
- 患者さんの持つ問題点 (医学的なことのみならず生活環境や考えていることなど)を分析して診断、原因を明らかにし、これらを統合して病態を理解できる。
- 患者さんの病態と希望を考慮して、最適な治療を選択し実施できる。この過程で患者さんや家族に十分理解していただける説明ができる。
- 科学的論証の方法を体得し、医学・医療で実践できる。患者さんから学んだことを学会、地域診療連携会議などで医療スタッフに論理的に解説できる。
研修医(前期)の到達目標
- 診療の手法を実践的に学ぶ。
problem-based learning(PBL)、problem-solvingの技法を修得する。
problem-oriented medical record(POMR)の記載を実践する。 - 主要疾患の診断と鑑別診断を体験する。
- 主要疾患の治療を体験的に修得する。
- 医療の各分野の基本的知識と基本的診療技術を学ぶ。
病棟医(後期研修医)の到達目標
- 腎臓内科学を含め、全ての内科疾患の統合的診断技法を修得する。
- 専門領域の疾患の診断技法を修得する。
- 専門領域の主要疾患の治療が出来る。
- 患者の疾患の成立過程と発症機序を説明できる。
研究員(助教)、大学院生の到達目標
- 患者ごとに、疾患の機序とその成立過程を説明できる。
- 専門領域のあらゆる疾患について診断と治療を体験する。
- 患者の問題点を医学研究のプロトコールに昇華する方法を修得する。
- 医師の教育指導者としての素養を修得する。
- 機序が未知の病態や疾患について、機序の仮説を複数考えて、研究プロトコールに昇華する。
- Case seriesないしは動物実験で、prospective researchを体験する。
- Case seriesないしは動物実験研究の論文作成、投稿を通じて、科学的思考、論理的思考を養う。
- 研究論文の誌上発表を通じて、医学への貢献を体験する。
研修スケジュール
本項目の冒頭で申し上げましたが、医師は‘人’を診る目が必要です。そのためには様々な分野の‘人’と接して見聞を広げなくてはなりません。また、客観的、論理的な思考を伝えられる教育者になるためにも、大学院進学や海外留学は強くお薦めしています。研究テーマはご希望があれば沿うようにしますが、当方から提示することもできます⇒「研究」の項目をご参照ください。 当腎臓内科医師は米国を中心に多くの留学経験者がおります。現在の主な留学先は以下の通りです(国内は臨床修練も含みます)。
海外
- Massachusetts General Hospital (MGH) (Boston, USA)
- University of Washington (Seattle, USA):現在留学中
- Columbia University (New York, USA):現在留学中
国内
- 東京大学医科学研究所
- 東京医科歯科大学
- 東京女子医科大学
など
臨床研修をご希望の方へもご覧ください